ランド・オブ・オズ1
<< M:i:III −ミッション・インポッシブル3− | main | ユナイテッド93 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | ↑TOP
ゲド戦記

カエルの子はカエルにあらず。
まだまだ未熟なおたまじゃくしの宮崎吾郎氏を大将に祭り上げたのは、はっきり言って失敗でした。
正直、期待はしていなかったので、ヤッパリという気持ち。
これまで一度も映画なりTVアニメなりを作ったことのない人を、監督に据えようという無謀極まりない愚行に出たジブリはそれほどまでに人材不足なのでしょうか。

以下、勝手な見解ですが・・・。
「もののけ姫」の時にTVに出まくっていた駿監督が、番組内で若い者達はイラスト(静止画)は上手いがそんなものは役に立たない。観察力がないので人や物の動きを書くのが下手過ぎる。と嘆いていました。
そういうものは経験をたくさん積み重ねて身に付けるもので、毎週放送されるTVアニメを担当しているスタジオはイヤでも身に付くでしょう(もちろん分担しているので負担具合は分からないが)、2,3年に一回の公開映画しか担当しないジブリの若いスタッフ達は、いくら作画密度が濃いといっても、なかなか経験が深まらないのでは?と勝手に考えてしまいます。
駿監督の悪い癖で、何でも自分でやってしまうので、後継者が育たなかったという背景もありそうです。

前作「ハウル〜」では当初、ポケモンやワンピースを演出した細田守監督に東映から出向してもらい、外部の血をいれた作品作りにも挑戦しましたが、結局のところジブリの内部の和を大切にする(ハッキリ言えば閉鎖的)環境に嫌気がさした細田監督が、途中降板を申し出て、仕方なく駿監督が急遽登板という事になったそうです。
(あくまで、本や他サイトで読んだただの噂かもしれない)
外部の血では歯車がかみ合わない。内部には人材がいない(耳をすませばの監督は急死でしたしね)ではどうしよう?という事で、息子を担ぎ上げたという訳ですかね。

何だか人材不足は自業自得という気がしてきました。でも、吾郎さんは当初スタッフとして『ゲド』に関わっていたそうです。何のポストだったのでしょう?そして、その時は一体誰が監督だったのでしょうか?フシギです。

息子の吾郎さんが監督に納まるのを、父 宮崎駿は反対していたと言うが、ホントに反対ならスタジオに足を踏み入れる事さえも許さないでしょう。
鈴木プロデューサーの口車に乗せられ、『もしかしたら・・・』という淡い期待を息子に抱いていたか(何といったって自分の子供ですもんね)、はたまた言い争いに疲れて『もう勝手にしろ!』と放棄したか、そんなところでしょうか。

確かに、人々のジブリ作品に対する期待は予想以上に大きく、そのプレッシャーに打ち勝つ事は大変な神経を使うと思われます。現に私自身も淡い期待をしてしまいました。
しかしそんな事には関係なく、映画を製作する場合、重要なポストは慎重に選択する必要があります。
以前『バトルロワイアル2』を深作監督の息子が作ったとかありましたが、映画製作に世襲制は必要なしと声を大にして言いましょう。

さて、すっかり前置きが長くなりすぎましたが、ようやく作品の感想です。。。
恐る恐る作った、という感じの無難な作りです。これが吾郎の作品なんだ!という主張はありませんでした。そこかしこに今までのオヤジの作品が見え隠れしています。パッと見、ハイジやカリ城やナウシカ、ラピュタ、コナンあたりを連想させます。
そして何より残念な事に、どうやら最近のオヤジ作品の悪いところを受け継いでしまったようです。

まず世界観が分からぬままこの世界にポンと置き去りにされた感じです。登場人物の過去には殆ど触れることがなく、登場人物の行動理由も分からない。え?なんでそうなったの?と思う場面の連続。感情移入するのは難しいかもしれません。
また演出なのか、下手な台詞回しを機械的に操作したのか分かりませんが、セリフが非常に聞き取りづらいシーンが多々あります。
原作は未読ですので何ともいえないのですが、何故か文庫本で出ている『シュナの旅』もベースにある模様。この本、もう20数年も前に読んだっきりなので憶えていないのですが、もしかして『ゲド戦記』に影響を受けて描いた作品だったのでしょうか?

とりあえずテーマは口で語るより行動で示す、またはストーリーからにじみ出るようにしましょう。直に言ってしまってはシラケてしまいます。
掲げた問題は解決しましょう。人々や、世界が狂ってきている原因が何だったのか?途中から忘れ去られてしまったようです。クモが原因だったのですか??もしくはあの子?ゲドさんは謎を解きに旅をしていたのに結局、謎は解けたの?というか狂った世界は元に戻ったの?

竜が人の世界に足を踏み入れるのが災いなのですか?だからアレンも狂って父殺しをしたのですか?
この作品が狂ってきたのも、鈴木プロデューサーの頭が狂っているのもそれが原因なのですか?
分からない事だらけのこの作品を観て分かる事が一つあります。何にせよ、全ての元凶である鈴木プロデューサーをどうにかしなければ、ジブリ崩落の日は近い将来起きるのです(断言)

音楽は壮大な感じでとても良い印象でしたが、観終わると頭に残っているメロディがありません。やはり久石譲の曲がほしかったですね。
ただ聞かない日はないほど巷に流れている「テルーの唄」は劇中聞いても非常に良かったです。

心の闇だとか、命の意味だとか、まっとうな生き方だとか、よほどの力量がないと表現は難しいと思います。
それより、ひと昔前の『冒険活劇まんがえいが』が見たいです。テーマなんぞ掲げなくてもいいのです。

現実逃避度   ★★★★☆
ファンタジー度 ★★★★☆
子供向き度   ★☆☆☆☆
≪総合評価≫ ★★★★☆☆☆☆☆☆(10点中4点)

↓以下【作品詳細】&【ネタバレ感想】
【作品詳細】
竜が人間の住む世界に現れて共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなど、異変が起こりはじめた多島海世界“アースシー”。人々が魔法を信じることができなくなったとき、異変の原因を探るべく旅に出た大賢者ゲドことハイタカは、その途中で父王を刺して国を飛び出してきたエンラッドの王子・アレンと出会った。2人はともに旅を続け、ハイタカの昔なじみ・テナーの家へ身を寄せる。しかしテナーと共に住んでいた少女・テルーは、心に闇を持ち自暴自棄となるアレンを嫌悪するのだった…。

「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで“世界三大ファンタジー”と称されるアーシュラ・K・ル=ググウィンの原作を、スタジオジブリが映画化。心の闇に追われる王子・アレンの心の成長を、ジブリらしい丁寧な作画で映していく。監督はこの作品でデビューとなる宮崎駿の長男、宮崎吾朗。主題歌と挿入歌も担当した手嶌葵の圧倒的な美声にも心奪われる感動巨編。

製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 115分
監督 宮崎吾朗
製作総指揮 −
原作 アーシュラ・K・ル=グウィン
脚本 宮崎吾朗 、丹羽圭子
音楽 寺嶋民哉
声の出演  岡田准一 、手嶌葵 、菅原文太、風吹ジュン、田中裕子 、小林薫 、夏川結衣 、

【ネタバレ感想】

◆作物が枯れたり、家畜が倒れたり、世界の均衡が破れたのは、竜の登場がきっかけだったの?今、公式サイトを見たらそのような事が書いてあった。作品中そんな説明なかったような。
◆あ、背後にクモの存在が。みたいなこと書いてあった、公式サイトに。しかも、なぬ〜!クモが男だと? オ・ト・コ???
◆竜が人間の世界に姿を現すのが滅多に無いかどうかなど、観客には分からないのだから、もっと世界観の説明をするべきだった。
◆世界の均衡が崩れた原因を探っていたのなら、ラストに元通りになった人々を描く必要があったのでは?
◆結局、テルーは冒頭に登場した竜だったという事か?ならば、争っていた相手は父親という事になる。
◆もしそうならば、父を殺したアレンと彼女は通じるものがあるのかも知れない。
◆テルーの火傷のあとは父から受けた暴力だと言うが、あれが父からの虐待というならば、父を噛み殺したテルーには罪の意識はないのか?
◆『真の名前』って何なんですか?それを明かしたらナニがドーなったのですか?
◆ラピュタやハウルでの、パンと目玉焼きのシーンはおいしそうだったが、パンに玉ねぎスライスは美味しくなさそうでした。玉ねぎ臭そうです。
◆ご近所のオバちゃんたちが、やけにリアルで気持ち悪かった。
◆アレンはずっと影(心の闇)から追われていたのだが、ハッキリ言ってどちらが光で、どちらが闇か混沌として分からない。
◆分裂するからにはそれなりの変化、衝動があったのだろうが、闇と分裂したのは父殺しの前?後?
◆ジブリで嫌いなのが俳優に声をあてさせる事。その人の顔が浮かんできてしまうのがイヤ。しかし最近の他のアニメ作品でも、話題づくりのため同様の手法を使っていて悪い方向性を作ってしまった。
◆アレン役の岡田君はなかなか良いと思った。『花よりもなほ』で見せたようなぼそぼそしゃべりが似合っていた。しかしクライマックスの力強いしゃべりになるとちょっと違和感があったな。
◆さんざん言いたい事言いましたが、ハウルよりは理解できてましだった気がします。
◆第一回監督作品ということは、吾郎さんはこの先二回、三回と監督業を続けるのでしょうか?鈴木prがやらせそうですね。ということは、吾郎さんの成長につき合わされるのでしょうか?
◆アレンと父を宮崎親子だとすると、父に対してストレスの溜まった息子の叫びがこの作品に表れたのでしょうか?
◆でも、同じ土俵に上がってはよけい比べられるのにね。
◆次回、商業作品を作る気があるならしっかり勉強してください。または建築デザインに戻ってもいいですよ。面白いと思いますよ、建築って。
| 邦画−か行 | 11:57 | comments(2) | trackbacks(4) | ↑TOP
スポンサーサイト
| - | 11:57 | - | - | ↑TOP
 
はじめましてJJと申します^^レディースデーにゲドを観るかパイレーツを観るか悩んで結局はパイレーツにした訳ですが、ゲドはDVDレンタルにしようと、こちらのブログを読んで決めました(笑)パイレーツもスッキリしなかったですけど^^;
| JJ | 2006/08/20 9:23 AM |
>JJ 様
コメントどうもありがとうございました。
そうですか。このブログを参考になされたようで何より・・・。
感じ方は人それぞれですので、もしかしたらJJ さんが
ゲドみたら深く感動するかもしれませんよ。
ところで、私まだパイレーツ観てないんですよね。そうか、スッキリしなかったのか〜!?
| ぽたます@管理人 | 2006/08/23 10:20 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://genjitu-touhi.jugem.jp/trackback/95
トラックバック
真・映画日記『ゲド戦記』
8月12日(土) 10時に起きる。 10時半に近所の床屋に予約を入れていたので 急いで身支度をする。 予約の時間通りに床屋へ。 髪を指に挟んで少し出るくらいまで 短くしてもらう。 夏だからさっぱりした方がいい。 ちょうど一時間で店を出る。 駅前のTSUTA
| CHEAP THRILL | 2006/08/16 7:37 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2007/04/09 11:10 PM |
ゲド戦記−(映画:2007年95本目)−
監督:宮崎吾朗 声の出演:岡田准一 、手嶌葵 、田中裕子 、菅原文太 、風吹ジュン 評価:58点 公式サイト (ネタバレあります) 世界3代ファンタジーのひとつ、ゲド戦記を宮崎駿の息子、宮崎吾朗が映画化ということで、昨年話題になった作品。 スタジオ
| デコ親父はいつも減量中 | 2007/09/02 2:02 PM |
ゲド戦記&銀魂&魔王&クソ投手陣で3連敗
ゲド戦記は先週の金曜ロードショーでして17日の午後から見たが 結論から言えば映画館に行き鑑賞しなくて良かったと凄く思うね 内容はゲドの旅にアレンが加わり魔女など出てくる感じだった 冒頭からとか言われてもイマイチ分らん言うか説明が少なく ジブリ作
| 別館ヒガシ日記 | 2008/07/19 8:59 PM |
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
CDショップでは手に入らない<BR>通販オリジナルBOXを中心に販売中。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
PROFILE
120×60    バナー          サンタ・リタ・カベルネ・ソービニヨン・リゼルバ              パイパー・エドシック・ブリュット          ブエナ・ビスタ・ジンファンデル 酒蔵(さけぐら).com02 クロネコヤマトのブックサービス バナー100_60          今週の新着情報!          ムシキング サカつく120_40
サーチする:
Amazon.co.jp のロゴ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
無料カウンター ご縁カウンタFree!