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Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタ

舞台は近未来。第三次世界大戦後、イギリスではファシズム政権が樹立。その独裁管理社会を、たった独りで打ち壊すべく現れた仮面の男“V”。
そして彼に出会い、今まで逃げていた自分と対峙させられたイヴィー。反体制派の両親は処刑され、弟はウイルスの餌食にされ、彼女は一人残された・・・。

まずは『ガイ・フォークス・ディ』を情報として知っておいた方がよいと書いておきます。劇中、頻繁に11月5日の『ガイ・フォークス・ディ』が語られます。イギリスにおける国民的行事だそうです。私は観賞前にはなるべく前知識は入れないようにしているのですが、これは勉強しておくべきでした。“V”はこの日に合わせて行動を起こそうとするので、知らないと11/5がどんな意味を持つのかが分かりません。(あの仮面もガイ・フォークスを模したもの)
ただ、“V”とガイ・フォークスに何かつながりがあるか、どうして11/5にこだわるのかは語られていないので、予備知識と認識してください。

だが、それを理解していても、あまり釈然としない映画でした。
マトリックスチームが作ったと宣伝しているが、これは別物と言っていい。
体制に反逆する姿勢は似ているかもしれないが、あのようなアクションを期待すれば肩透かしを喰らうでしょう。

そして、反体制映画としても中途半端感は否めません。虐げられ苦しんでいる人間が反抗するなら応援もしたくなります。しかし・・・いや、“V”だって収容所に入れられ実験台にされ虐げられてきたのです。でもそれは過去の話で、現在は裕福な邸宅に住み、派手な爆弾を仕掛けるほどの資金を得ている現状を目の当りにすると、金持ちの道楽に付き合わされているような気になるのです。

ファシズムにしても、夜間外出禁止令や反逆罪、盗聴、プロパガンダなど、60年前の恐怖政治そのままで、近未来の第三次世界大戦後という設定ながら時代錯誤的な匂いがプンプン。
戦前のナチスまたは大日本帝国の様子を、ただ近未来に舞台を置き換えただけのように感じました。全体の雰囲気をレトロにまとめていたのは、あの時代をパロッていたのですかね。

序盤の爆破シーンについ引き込まれ、次々と主要人物を暗殺していく“V”の姿に、これからどうなるのかと期待せずにはいられなかったのですが、中盤は説明が続き、盛り上がり要素が少ないので少し睡魔に襲われそうになりました。
あれ?何でそうなるの?ところどころのスッキリしないまま、クライマックスへ。


主演のヒューゴ・ウィービングは始終仮面を着けっぱなし。表情を出せない反動か喋りっぱなしでした。不快な喋りではなかったのは、彼の演技のおかげでしょうが、ただその喋りの場面だけ聞いてると、舞台上の役者のようでした。シェークスピアが引用される処を見ると、多少意識していたかもしれませんが。
ナタリー・ポートマンは良い女優になったなという印象です。なかなか丸坊主に出来る物ではありません。作品のためなら・・・と実行しちゃうあたり結構キモが据わっています。もしくはMです(おい)

ラストは、なるほど、荘厳かつ迫力のあるものでしたが、ビックリするような結末が用意されているわけでもなく、感動的な余韻を残すでもなく、結局は革命の名を借りて“V”の個人的復讐劇を見せられたという感じ。
ただ、最初はおちゃらけたイメージだった仮面が、最後はカッコよく見えました。

現実逃避度   ★★★☆☆
ヒーロー度   ★★★★☆
Vのエプロン姿 ★★★★☆
≪総合評価≫★★★★★★☆☆☆☆(10点中6点)


↓以下【作品詳細】&【ネタばれ感想】

【作品詳細】
第三次世界大戦後、舞台はイギリス。ファシズム国家と化したこの街で自警団に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。国を憎み、恐怖政治を憂う“V”は、国民を暴君の手から解放する野望をイヴィーに打ち明けるが……。

第3次世界大戦後のイギリスを舞台に、孤高のテロリスト“V”が国家に立ち向かう。『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が製作と脚本を手掛ける過激で政治色の強いストーリー展開が異色のアクションエンターテインメント。

製作年度 2005年
製作国・地域 イギリス/ドイツ
上映時間 132分
監督 ジェームズ・マクティーグ
製作総指揮 ベンジャミン・ウェイスブレン
原作 −
脚本 アンディ・ウォシャウスキー 、ラリー・ウォシャウスキー
音楽 ダリオ・マリアネッリ
出演、声の出演 ナタリー・ポートマン 、ヒューゴ・ウィーヴィング 、スティーヴン・レイ 、スティーヴン・フライ 、ジョン・ハート

【ネタばれ感想】 ツッコミの数多すぎました・・・長いです
◆冒頭の絞首刑にされたガイ・フォークスと“V”に直接の繋がりがないのに、何故これを印象付けるファーストシーンに持ってきたのか?
11/5に主人公の復讐を重ねる理由が弱すぎる。イギリス人なら理解できるのかも知れんが。
◆ロンドンでだけ起こるてん末なので世界観が狭い。世界(よその国)がいったいどうなっているのか知りたい。もし情報規制がかかっていて知りえないという設定ならば、そういうくだりも欲しかった。
◆恐怖政治の抑圧ぶりというのがあまり感じられなかった。ルールさえ守っていればお咎めなしって感じ。どの家も割と裕福そうだったし。
◆“V”の存在意義を明確にするには、もっとこの独裁政治の悪事を描き、それに屈する民衆の姿を浮き彫りにする必要があったのでは?
◆爆破計画、地下鉄の修復。どうやって一人で計画を準備したのか?あの大量のマスク代やら、花火代やらの資金はどこから調達したのか?彼がせっせと宅配便の住所を書いている姿を想像すると笑えるが。
◆裁判所や議事堂を爆破する事は、ガイ・フォークスへのオマージュかもしれないが、それが反体制とは思えない。
これらの建造物はファシズム以前から存在していたもので、この独裁時代に彼等が建てた物を破壊なければ意味がないのでは?
◆もちろん爆破シーンは迫力があったし、チャイコフスキーと妙にマッチしていた。まるで音楽に合わせて打ち上げる夏の花火大会を見ているよう。
◆がなりたてるだけのサトラー議長は何故この人が?と思えるほど、知的さはなくカリスマ性も皆無。この人が、ウィルスをばら撒き恐怖感を与えるなどの策略をめぐらしたと思えない。トップとしての余裕がまるでなし。
◆どうせ独裁なら、ユダヤ人迫害や、生類憐れみの令みたいに変わった規制を作ればいいのだが、同性愛禁止とか、イスラム教迫害とか、何か・・・普通だったね、考え方が。
◆TV局で“V”が番組を乗っ取った後、一般のスタッフを盾にして逃げるのはカッコ悪いと思った。スタッフ撃たれちゃってるし。革命のためなら市民の犠牲は仕方ない?
◆TV局の事件の後、警察がモニター見ながら『奴(V)は女を置き去りにしたから仲間じゃない』みたいなこと言わなかったか?でも、そのすぐ後、イヴィーは“V”に助けられて家まで連れていかれてる。・・・?謎?私の記憶違い?
◆“V”がやたら古典の台詞を引用する。しかも、まさにシェークスピア劇を演ずるような長ゼリフ。何かシェークスピア全集を読破しなきゃいけない気分になった。めんどくさいんだよね、シェークスピアの文章って。
◆ナタリーはロリロリのメイドカフェのような格好をしたり、丸坊主にさせられたり。チャレンジの名の下、何でもやってくれる女優は見てて楽しい。
◆独房で見つけた置手紙。演出見せ方が悪いので、隣の部屋から2日に渡って送られて来たのかと勘違いした。
◆しかし、この手紙の主、同性愛者の女優をここまでクローズアップした理由は?例えば途中で流れる『岩窟王』の映画に出演していたとか、何か繋がりが欲しいんだけど。
◆ドミノ倒しの意味は?セッティングさえしてしまえば、一つ力を加えるだけで全てが倒れるという事?最後の引き抜いたドミノはサトラー議長なのかな?
◆マトリックスの片鱗はラスト近くの、投げたナイフが描く螺旋状の残像のみに過ぎない。
◆地下鉄で、警官が取り囲んで一斉射撃するものの、弾は腹の鉄板で防弾されたところに集中し、それ以外の部分には一切当たっていないというのも・・・。
◆サトラー議長が連れてこられたが、やけにあっさり捕まっていたので、こいつも偽者かと思った。だって途中のTV番組でそっくりさんが出演してたし。
◆ラストの爆破シーンはキレイだったが、もっと民衆が“V”に感化される過程が描ければよかった。お茶の間のTV見てるだけで“V”に共感して一斉蜂起するなんてありえない。もう少し、この辺を丁寧に描ければ、いざ仮面姿が集結した時に、キタ―って感じで非常に盛り上がっていくのに。
◆結果的には、血の流れない革命が成功したように見えるが、その後彼等を扇動していく人物は現れるのでしょうか?あの、議長を裏切った人?
◆そして世界的にはどうなのでしょう?この革命で世界が変わっていくのか、それともロンドンの騒動だけで終わってしまうのか。始終世界観が狭いままだったので非常に残念。
◆暴走状態に入ったアメリカが核戦争を起こす、なんていかにもありえる話ですが、アメリカが植民地になるのは、まずありえない気がします。
彼等は常に他国で戦争をし、他国を枯らします。国内には敵一匹入れさせないのです。
◆自由と正義を勝ち取るための手段としてのテロ行為。何が正義で何が悪かは分かりません。しかし価値観を押し付け、従わされる事は恐怖です。現在のテロリストの心情も、アメリカの価値観を無理矢理押し付けられる事への反発なのかも知れません。
◆ラストのV文字の花火は魅力的でした。“V”は11/5日のァVENDETTA(復讐)のV、・・・そして勝利のVか。
◆エンドロールに流れるエスニックな曲が気になりました。
| 洋画−ハ行 | 17:40 | comments(2) | trackbacks(7) | ↑TOP
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こんにちは!echo&コメ、ありがとうございました!
あは、、、突っ込みすぎ!ですyo。
もう、ただ古くさい感じで、、、
ガイ・フォークスもわからないし、、、
なじめませんでした。
| 猫姫少佐現品限り | 2006/05/07 5:24 PM |
>猫姫少佐現品限り 様
コメントありがとうございます。
そですね、つっ込みすぎました。
まるで、賛成派にケンカを売っているように見えますyo。

しかし、自分の思った道を、正直に真っ直ぐに生きていこう、たとえ、体制に背こうとも・・・
というのが、革命家の精神だと思うので、革命家垢亡玉辰鮗けた多数の方々ならご理解いただけるかと・・・。
(こういうモノの言い方がケンカ売ってるんですyo(^_^;) )
| ぽたます@管理人 | 2006/05/09 1:49 AM |
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○Vフォー・ヴェンデッタ(1)
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