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子ぎつねヘレン

よく行くシネコンには、かなり前からこのヘレンのポスターやチラシが置かれていました。そのポスターを一目見た瞬間、あまりのかわいさに足が止まってしまいました。私でさえこの有様ですから、ヘレン見たさで女性客や子供が沢山集まってきそうです。
春休み映画だし子供向きかな〜と思いつつ、でも割と評判よさそうだし観て来ました。


さて内容はと言うと・・・前半繰り出されるCG映像にわずかな期待もどこへやら。
はあ、やはりお子ちゃま仕様か!あまりに稚拙なCG(狙っての事でしょうが)と、脚本に興ざめしてしまいます。不必要なシーンが多い気がしました。

しかし後半になるにつれCGは影を潜め、泣かされそうなシチュエーションがやってきます。
やはり見所は、目が見えない・耳が聞こえない子ぎつねヘレンが病気と闘い、必死でそれを世話する太一の様子。
ヘレンを救いたいという太一のひたむきで真っ直ぐな想いが、周囲の大人たちの心も徐々変えていきます。

そう、これは子ギツネを中心に描いた作品ではなく、それをきっかけとして家族のつながりや信頼関係を描いた作品なのでは?と感じました。だんだんと一つにまとまって行く家族が、暖かく好感が持てます。
そして美しいピアノの旋律が北海道の美しい風景と相まって、グッと入り込めるし、爽やかな気持ちになれます。

障がいを持つ野生動物が何週間も生きる事は無理でしょう。それを世話した事が、果たしてヘレンのためになったのか?それとも只の人間のエゴなのか?人によって見方は180度変わるでしょう。
ヘレンは生き長らえたからこそ、味わわなくてもいい苦痛を味わわねばならなかったのかも知れません。
しかし、同時に太一を母親ととらえ、食べる事、走る事、触れる事を知ったヘレン。風を、夏を、温もりを知ったヘレンの三週間は幸せだったように思えるのです。


深夜のドキュメンタリーで、動物病院に連れ込まれる野生動物の話題をやっていました。90〜95%は人間が原因だそうです。人間の残した釣り糸やビニール袋、空き缶のせいで動物達はケガをし死んでいくのです。ヘレンの頭蓋骨が陥没した原因は作品中明らかにはされていません。しかし、この辺りまで掘り下げてくれたらまた印象の違う作品になったかも。ただ可哀想だけでなくそういう事を見つめ直す事が出来ればと感じました。
でも子供向けじゃなく社会派の作品になってしまいますかね。

最後まで席を立つ人はほとんどいなくて、そういう意味でも満足な作品でした。あ、最後まで観て下さいね。身近に野生のキツネがいるかどうかはともかく、注意書きを読んで下さい。

現実逃避度 ★★★☆☆
せつなさ度 ★★★★★
プリティ度 ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★★★☆☆(10点中8点)

以下【作品詳細】&【ネタばれ感想】

【作品詳細】
竹田津実のベストセラー「子ぎつねヘレンがのこしたもの」を基に描かれる感動作。
8歳の太一(深澤嵐)は、カメラマンとして世界中を飛び回る母(松雪泰子)から、北海道の森の動物診療所の獣医、矢島(大沢たかお)の元に預けられる。たった一人で動物診療所に預けられた太一は、ある日、一匹の子ぎつねと出会う。道端にうずくまったまま動こうとしない子ぎつねを持ち帰り太一は必死で世話をする。この子ぎつねは目も耳も不自由だった。

製作年度 2006年
製作国・地域 日本
配給 : 松竹
上映時間 108分
監督 河野圭太
製作総指揮 迫本淳一
原作 竹田津実
脚本 今井雅子
音楽 西村由紀江
出演 大沢たかお 、松雪泰子 、深澤嵐 、小林涼子 、阿部サダヲ

【ネタばれ感想】
◆太一は、動物診療所に世話になっているのだが、それが途中まで分からない。一緒に食卓についたあたりでやっと判明するのだが、これは意図したものなのか?隠す必要が無い。
◆警官に連れられてきた太一に大沢たかおが「またお前か!こいつ」みたいに叱るのだが、それも脈絡無く、太一が以前ここで悪戯でもしたのか?と思ってしまった。
◆診療所の父娘の関係も最初分からん。兄妹なのか?医者と助手か?考えてしまった。
◆時々挿入される太一の夢想がかなりお子ちゃま向き。正直、観たのは損だったかと思ってしまった。
◆しかし、先生が「作文には本当の事を書きなさい」と叱るのが解せなかった。想像事を書いて何が悪いんじゃ。悪いのはそれをチャチい映像にする事だ(笑)
◆子供の妄想で吉田日出子が魔法使いの婆さんになるのだが、これも意味分からん。近所に不気味な婆さんが棲んでいるというのは分かったが、後半何も絡んで来ないのならば無駄な表現。
何か事件が起きて、怖い婆さんに勇気を出してお願いする、とかだったら一つの成長物語になるのに。
◆この空想壁が後半姿を隠す。母親の元を離れ、寂しさから空想を繰り返していたとすれば、現実に振った後半はヘレンの母親役を務める事で心の成長を遂げたと推測するがいかが?
◆とはいえ、空想に使う時間をもっとヘレンとの関わりに使って欲しかった。
◆太一が一生懸命努力したスケボーの練習だが、ヘレンをスケボーに乗せる意味が分からん。風を感じさせるなら自転車でいいのでは?
◆カメラを借りてヘレンを写しまくる太一はよく分かる。カメラマンの母とのつながりまでも感じさせたりして、いい場面だ。写真に夢中になる母の気持ちも理解できたか?
◆犬のロッシの演技が最高。ほふく前進なんて犬が出来るんだなあ。でも、何かというとロッシを連れて出かけるが、金持ちが預けてくれる「金づる」のロッシをあんなにこき使っていいのか?
◆娘が焼くパンがいい。早く直って早く出て行けって願いながら作るなんてかわいい。
◆この娘の太一への対応の変化が何だかいい感じ。最初は『あんた』、途中から『サリバン君』、そして後半は『太一!』やっと彼の存在を受け入れ、これからは本当の姉弟のようになっていくのでしょう。
◆正式に婚約したわけでもなかったのに、大事な我が子を勝手に押し付けて外国行っちゃうなんて母親失格ですが、こんな母を「地軸みたいでしょ」と冷静に判断する太一もすごい。
◆「辛いという字に『一』を加えると幸せになるんだ」こんなクサイ台詞も何故か素直に心に感じた。若い頃はこういう台詞にはムシズが走ったものだったが。若いと言う字は苦しい字に似てるしねw
◆最後の二重露光の写真は出来すぎ。あんな綺麗に発色しない(と思う)
◆野生動物である野キツネは、エキノコックス症という病気を人に移す事もあるから触らない方がいい。のだそうだ。
この映画を最後まで見て子供達がマネをしないよう気をつけてもらいたいが、何だか、お菓子を目の前にぶら下げといて食べちゃダメって言ってるみたいだね。
◆ヘレンが死んだ後、ヘレンは幸せだったのかと、幸福や命の意味について考える様子に、太一がまた一回り成長している感じが見てとれる。色んな体験をすることで子供は大人になっていく。、可愛いから連れて帰る、可哀想だから面倒を見る、そういう単純なものでないと言う事でしょうね。
◆延命治療とか、安楽死とか、人間でも難しい問題です。はあ、幸せって何でしょうね・・・。
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『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』の
ぽたますさんTB&コメント有難うございました
>あの空想シーンには呆れました。

(。・・。)(。. .。)ウン(。・・。)(。. .。)ウン
確かにCGや吉田日出子(魔女?)さんの場面なども含む空想場面は、少年の成長物語としての伏線なのでしょうけど・・・・
ちょっと酷かったですね。

>私も思わず涙腺がゆるみました。

原作者の竹田津 実さんのエッセイを少年物語に置き換えて、動物物語と合体した訳ですから。
(T□T) あうーhideも感激し通しでした
| hide | 2006/05/09 11:18 AM |
≫hide 様
コメントありがとうございます。
あの空想シーンをもう少し上手く処理して、前後のつながりをスムーズにできていれば、もっと良くなったのに・・・あの場面だけ別の映画になったかのようでした。

>(T□T) あうーhideも感激し通しでした
私もラストはうるうるでした。
話としては単純ですが、心に残る物がありました。
| ぽたます@管理人 | 2006/05/10 12:21 AM |
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子ぎつねヘレン
君といた春は、一生のたからもの。詳細はコチラ子ぎつねヘレン◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆o◇o◆予想通り大泣きでした。ガメラの予告編でもちょっと泣いてしまった 笑「絶対泣いてしまう」と大判のタオルを持参して行ったに
| ?? | 2006/04/16 12:13 AM |
『子ぎつねヘレン』 2006・3・21に観ました
『子ぎつねヘレン』   公式HPはこちら ●あらすじ カメラマンとして世界中で活躍する母、たった一人で東京から北海道の森の動物診療所に預けられた少年、太一。夢想家の太一はその元気のない子ぎつねを拾ってきた・・・・ ●コラム 管理人は、日テレ系の
| 映画と秋葉原とネット小遣いと日記 | 2006/05/08 7:04 PM |
子ぎつねヘレン
子ぎつねヘレン 監督: 河野圭太 出演: 大沢たかお 阿部サダヲ 吉田日出子 松雪泰子 藤村俊二 小林涼子 田波涼子 深澤嵐 内容: 舞台は北海道。 カメラマンの母親(松雪泰子)は仕事で海外に行くために動物病院をして
| 獅子の手帳 | 2006/12/07 12:55 PM |
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