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単騎、千里を走る。

中国の巨匠チャン・イーモウ監督と、監督が尊敬し長年共に映画を撮りたいと願っていた高倉健との夢のコラボレーション。
「HERO」「LOVERS」と派手でハリウッド的な作品が続いた監督でしたが、本作は以前のスタイルに戻りシンプルながらも観客の心に訴える作品となりました。

監督の想い入れもさることながら、高倉健の演技がまさにいぶし銀。すでに70歳超えているそうですが、単身で中国の撮影隊に加わったという健さんは身体的な衰えも感じさせず頑張っている姿が感銘を与えます。

健さんは中国でも有名らしいです。ですが、彼が中国語に詳しいとは思えないので、おそらく身振り手振りで伝えたのでしょうが、村人との交流の成果か彼を取り巻く人々の優しさが作品全体ににじみ出ています。

中国での出演者はプロの俳優ではなくて素人さんだそう。これには驚きました。李加民は舞台をやっているといっても仮面劇です。それがあれほどの熱演が出来るのか。子役のヤンヤンこそまさに裸一貫、体当たり演技です。・・・・日本の子役ではあのう〇ちシーンは絶対無理でしょう。まず親がやらせません。
さすがチャン監督。いい人材を揃えたなあ。というか、さすが人口10億超の中国、恐るべし。

作品はドキュメンタリータッチで進行。高倉健演じる高田が息子の志半ばの仕事を完成させる為に、しばらく絶縁状態だった息子の半生を知るために単身中国へ渡り、様々な困難を乗り越えていきます。

ハッキリ言って台本はかなり大雑把だし強引な展開です。おそらくは海外など行った事がないであろう高田さんがいきなり中国行きを決めるのも、病床の息子を放って置いて、中国へ行けば息子との空白の年月が埋まると思い込む自己満足さもムリがあります。
息子との確執の理由がよく分からないし、中国へ渡ってからの彼の行動も強引。高田と息子の確執を掘り下げて説明してくれれば、より深みが出たしストーリーが呑み込めたはず。声だけの出演となってしまった息子役の中井貴一を出させてやってほしかった。

高田が中国をうろうろしている間に日本ではあんな事になっちゃうし。
それでも、物語は自分に決着をつけた高田と、高田によって動かされた人々が、優しく温かい雰囲気で終結していくのです。

人は誰でも親から生まれ、人の親になっていく。いくらケンカしようが離れられない親子の縁。皆さんも意地を張らずに親子の絆を大切にしましょうね。


現実逃避度       ★★★☆☆
ハートウォーム度   ★★★★☆
妙に巧い女性通訳度  ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)


↓以下【作品詳細】&【ネタばれ感想】
【作品詳細】
高田(高倉健)は、長年の確執を抱えたまま病に倒れてしまった息子が交わした約束を代わりに果たすため単身中国奥地への旅する。民俗学者の息子、健一は、李加民の仮面劇「単騎、千里を走る。」を撮影するため、中国・雲南省麗江市を訪れる事になっていたのだ。
言葉がわからない高田に次々と難題が降りかかるが、息子のためにという一途な思いが、通訳の青年チュー・リンをはじめ現地の人々を次第に動かして行く。

監督チャン・イーモウと高倉健の15年越しの夢の結晶は実に美しく温かい。

製作年度 2005年
製作国・地域 中国/日本
上映時間 108分
監督 チャン・イーモウ 、降旗康男
脚本 ヅォウ・ジンジー
音楽 ガゥオ・ウェンジィン
出演 高倉健 、寺島しのぶ 、リー・ジャーミン 、チュー・リン 、ジャン・ウェン


【ネタばれ感想】
◆高田にとって、息子の病室より、中国の奥地のほうが行きやすかったのでしょうか?病室の前まで来て面会拒否され、すごすご帰っていくのはかっこ悪いです。
◆しかも息子の撮ったビデオを見て、行った事もない中国へ渡るというのは展開が唐突すぎます。心を突き動かされるきっかけとしては物足りない。
◆しかもこれ以上は無理だと通訳が言うのも聞かずに、強行する理由が分かりません。意地を張っているだけの様に見える。
◆この人B型?まぁ、実は私もB型なんだけど・・・。
◆劇中、高田は他人に対して饒舌ではありません。しかし、ナレーションではよくしゃべります。強引な展開を説明するのに忙しいとでも言うように。しかも年のせいか舌が回らないらしく少し聞き取りにくい。
◆北国の漁村のビデオデッキもないあばら家に暮らしている男が、携帯電話やデジカメ、ビデオカメラなどを易々と使いこなしていたり、刑務所の中でTVにすばやくデジカメをつなぎ画像を見せたりっていうのはどうなんでしょう?不自然さ満点。ちょっと無理があったのでは?
◆中国の山奥のへき地なのに、いつでも日本と繋がる携帯も不思議?
というか、あの村には電気が通じているのか?充電できるのか?
◆中国のダイナミックな自然の風景、歴史を感じる麗江の町並みが素晴らしい。
◆村が用意した歓迎の長卓宴は圧巻。村人が一堂に会し来客を歓迎するというのが素敵だが長すぎるよ。
◆ヤンヤン役の子は素朴でいいキャラ。あのう〇ちのシーンは驚いた。尻からぶら下がっているんだもん。でも、この一件で高田と打ち解ける事が出来た印象的なシーンでした。でも健さん、人の脱糞を写真に撮らないで!
◆李加民がどうしてヤンヤンを捨てたのか?その理由が語られれば、刑務所で大泣きする李加民にも納得いくのに。
◆無言で抱きしめる高田とヤンヤンとの別れのシーンは感じるものがある。高田はヤンヤンに自分の息子を投影していたはずだ。いくら成長しても息子は息子。力いっぱい抱きしめてやる事ができれば和解できるはず。・・・気づいた頃にはその望みは永遠に叶わない夢となってしまったが。
◆李加民が泣いているとはいえ、話の核心である「単騎、千里を走る」の舞が正直あっけなかった。冒頭の健一が撮ったビデオに映っていた舞の方が動きにキレがあって面白かったような・・・。
◆全てが素人という中国キャスト陣。子役はじめ皆演技ではないのでしょう。本気でやっていたからこそ成せる技。ヤンヤンとの別離場面など素人だから、本気だからこそ感動させられるのかも知れません。
◆父親には逢いたくないというヤンヤンの意見を受け入れる事で、長く絶縁でとうとう死に目にも会えなかった息子と自分の関係をも受け入れる事ができたのでしょうか。
◆高田は中国で自己完結しましたが、日本に残され懸命に夫の介護をし、舅の身勝手な行動を親身になって心配をしていた嫁は非常にかわいそうでした。
◆最後には、健一は許してくれたという手紙を読んでもらい、後味は悪くはないが、はたして良かったのか悪かったのか漠然としたまま終わっていきます。ただ、この余韻は観客に考えさせる余裕を持たせていると思います。高田のやり方は最良の方法とは思えません。だからこそ、普段からの親子の交流を深めておくべきなのです。
◆中国の反日感情は取り沙汰される昨今。この映画の現地の人々のように親切な人ばかりではないかもしれませんが、いろんな人がいて当然です。昨年、中国ツアーに行きましたが、ニュースでやってるほどの身の危険は全く感じませんでした。北京で夜に出歩いて迷子になりかけた時もホテルを教えてもらったし。
政治の面では国交は不完全ですが、経済では今の日本は中国なしでは語れません。今後、この映画のように文化の面でも交流が深まればと思います。



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