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蝉しぐれ
蝉しぐれ プレミアム・エディション
日曜日のレイトショーで見ました。当然、客は中高年が多いと思ったのですが、その回は意外と若いカップルやOLっぽいグループ、女子高生とその両親など若い世代が目立ちました。
時代劇が若い層にも受け入れられてきたのか、話の内容が純愛だからか、たまたまだったのか定かではありませんが、何にせよ色々な世代に受け入れられるのは喜ばしい事です。

あまり本を読む時間が無く原作は未読です。しかし、藤沢周平の中でも傑作との誉れ高い原作はぜひ読んでみたいですね。黒土監督もこの作品に格別の思い入れがあり、15年も前から映画化の構想を立てていたそうです。

そのこだわりは一年以上にわたる長期ロケにも表れ、その甲斐あって四季折々の素晴らしい風景が映し出されます。先日観た『SINOBI』も綺麗な作品でしたが、あのような派手さではなく、本当に自然の色合いを生かして四季の美しさや、日常の風景を切り出したと思います。
カメラアングル、また間の取り方が全体の雰囲気を良く作っています。控えめだが日本らしい映像美です。
音楽も情景に合っていてなかなか良い感じ。と思ったら、これも『SINOBI』と同じ岩代太郎でした。

さて肝心の内容ですが、一言で言うと『純愛』です。
『20年、人を想いつづけたことはありますか』20年間も互いに好きあっているのに、一言も口に出せない忍ぶ恋。しかし単純な恋愛物ではなく、家族や武家社会においての様々なエピソードが盛り込まれています。逆に盛り込みすぎてまとまりがありません。原作に思い入れが強すぎるから切り捨てる事が出来ないのか。風景に時間を割くより、人物描写や個々のエピソードに時間をかける方が肝心でしょう。

子供時代の文四郎とおふくは、どちらも名前さえ知らない俳優でしたが、なかなか頑張っていたのでは。最初の文四郎の登場は・・・あれ?何か・・・棒読み?と思ったのだが徐々に慣れてきて、あの坂道のシーンでは彼の強い目に引き込まれてしまった。
おふく役の子は、けなげな雰囲気が結構良かったと思います。女の子の子役には上手い子が多いですね。

大人になってからの市川染五郎と木村佳乃はさすがです。染五郎は荒さには欠けるが、やはり基本が出来ているので見てて安心だし、佳乃さんは動きが少ないのが残念ですが、あの表情の作り方は上手いと思います。


どうしても山田洋次作品と比べてしまいますが、映像美はこちら、内容の濃さと心理描写に関してはあちらに軍配が上りそうです。2時間に収める事は困難かも知れないが、無駄な場面を削ればより良い作品になったことでしょう。
しかし、現代の日本人が置いてきてしまったわびさび、謙虚さ、お互いを思いやる心など美しい日本人のあり方を思い出させてくれました。自らを省みる余裕が欲しいですね。

20年の忍ぶ恋か・・・私には出来ませんねぇ。私もわりと引きずる方ですが(笑)こんな長期間気持ちを保てません。初恋の人は今でも思い出せますけど、「ずっと想っています」なんて言ったら逆に引かれそうです。奥手にもほどがあります。
あなたは・・・20年人を想いつづけたことはありますか?


現実逃避度 ★★★★☆
感涙度   ★★★★☆
途中眠くなる度 ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)

↓以下【作品詳細】&【ネタバレ感想】
【作品詳細】
江戸時代、東北の海坂藩。下級武士の養父によって育てられた牧文四郎(市川染五郎)。その父は藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられた。以後、謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、母を助けながら、質素に暮らしていく。幼なじみ達は変わらず彼に接するが、幼い頃から想い続けた、ふく(木村佳乃)は江戸に奉公に出される事になった・・・。

製作年度 2004年
製作国・地域 日本
上映時間 131分
監督 黒土三男
製作総指揮 −
原作 藤沢周平
脚本 黒土三男
音楽 岩代太郎
出演 市川染五郎、木村佳乃、緒形拳、ふかわりょう、今田耕司、原田美枝子、

【ネタバレ感想】
◆盛り込みすぎなのか、はしょりすぎなのか?説明ないけど何でそうなったの?とか、さっき出てきた人もう出てこないけどあれ誰だったの?という場面が多いのは問題・・・。
◆文四郎さん、洗濯している上流で顔洗うなよ。
◆ヤマカガシは毒があります。毒を吸い出したぐらいでは安心出来ません
◆20年っていつから数えるのかな?蛇に噛まれた場面からですか?江戸へ行ってしまってからですか?おふくはともかく、文四郎はおふくに気がある様には見えませんでした。いつ好きになったの?
◆例えば子供時代が15歳と13歳ぐらいとすると、大人時代の再会は35と33歳ぐらいかな?しかし、後半の逃亡シーンとラストの再会シーンが2人とも同じ顔(老けていない)ので、いったい何年経過しているのかサッパリ判らず混乱しました。
◆文四郎の父、緒形拳は出番が少ないのにさすがの一言です。彼がいるだけで場面が引き締まります。処刑前の親子の最後の対面は、息子を見る優しい表情、語り方、もう少し父のエピソードが多ければ号泣ものだったのに。
◆坂道で大八車を押すシーンは名場面となりそう。2人のアップの表情が良い。
眼ぢからがある。
◆文四郎の友人は途中までふかわとは気付かなかった。結構まげが似合っていたし、つまらないネタやるよりは役者の勉強した方が良い。今田は・・・せめてコメディ止まりにして下さい。シリアスな作品にはちょっと・・・。
◆屋内の立ち回りだが、刀は骨に当るとすぐ歯こぼれするそうなので、代わりの刀を畳に突き刺していたのは正解。でも多すぎじゃないか?刀って値段高いんだから。
◆文四郎もふかわも隙だらけなのに、敵方は主人公が刀を取り替えるまでや、倒れても立ち上がるまで待ってくれる。暴れん坊将軍や桃太郎侍を見ている気分だった。血が噴き出すとかリアリティを追求していると思わせといてこれは興ざめ。
◆丸腰の相手とは闘わないっていうような武士道精神が敵にはあったのか?でも一人に皆で斬りかかっているしなぁ。
◆剣豪との対決が2回もあるのだが、物語には関係なく(原作では重要かもしれませんが)はっきり言って邪魔な場面。目くらましの様な剣術はマンガっぽくてココだけ浮いている。
◆船に乗って逃げる場面、おふくは超目立つ真っ白な着物だし「そろそろ灯りを消した方が・・・」って暗い川面に提灯掲げてれば、遠くからでも見えます。発見されない方がおかしい。
◆今田が逃亡を助けるシーンは安直で警備の侍たちがおバカすぎる。あれじゃコントです。
◆ラストの再会シーン。2人の表情アップが印象的であり、構図的にも興味深い。しかし前述のように、数年経過した顔に見えないのは、アップを前提として表情の演技を撮りたかったからか?
もしや木村サイドから老け顔を晒したくないとクレームが付いたとしたなら減滅。染五郎サイドだったらもっと減滅。
◆奉公に出されたと思ったら、殿に目を付けられ妾に。世継ぎを生めば命を狙われ隠れ住み、殿が死んだら尼寺へ!?
女性には意志決定権はなかったので周りに振り回されたようですが、封建時代には想う人と結ばれないなんてよくあった事ではないでしょうか?終着点として尼寺は寂しい・・・
◆文四郎がふくを好いていると見えたのは、ふくが江戸へ発つ時に追いかけて走りまわった時のみ。蛇の場面も祭りもそんな素振りがない。その他といえば、女郎と遊ばずに操を立てた(?)場面ぐらいか。それで、ずっと想っていたと言われても説得力がない。
◆文四郎が「子供は二人・・・」と言ったトコで、ちょっと引いた。てっきり独り身で待っているのかと思ったのに。
◆でも「文四郎さんのお子が私の子で、私の子どもが文四郎さんのお子であるような道はなかったのでしょうか・・・?」
という、おふくの最後の問いかけには内心涙があふれた。
◆エンディングには一青窈の『かざぐるま』が流れるものとばかり思っていたのですがありませんでした。あれを流しても少しも雰囲気は壊れないと思うのですが、ただのイメージソングなの?もったいない。
| 邦画−さ行 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(7) | ↑TOP
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蝉しぐれ
製作国:日本 公開:2005年10月1日 監督:黒土三男 原作:藤沢周平 出演:市川染五郎、木村佳乃、ふかわりょう、今田耕司、原田美枝子、石田卓也、佐津川愛美、柄本明 ほか 昨日は映画を観ても何の感慨もなかったから、今日は邦画でリベンジ。感動する作品らしい
| 外部デバイスへの記録 | 2005/10/21 7:15 AM |
蝉しぐれ(評価:○)
【監督】黒土三男 【出演】市川染五郎/木村佳乃/緒形拳/原田美枝子/今田耕司/ふかわりょう/石田卓也/佐津川愛美 【公開日】2005/10.1 【制作
| シネマをぶった斬りっ!! | 2005/10/21 6:52 PM |
『蝉しぐれ』、観ました。
 『蝉しぐれ』、映画館で観ました。 江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎。彼は父を誰よりも 尊敬していたが、その父は切腹の運命に遭ってしまう。謀反人の子としての 汚名を着せられた文四郎は、母を助けながら、質素に暮らしていく。そこには 変わ
| 肯定的映画評論室・新館 | 2005/10/21 7:52 PM |
「蝉しぐれ」セミのように泣いた!
 「蝉しぐれ」(東宝)は、人を想い続けることの美しさを描いた時代劇! 「たそがれ清兵衛」(02)「隠し剣 鬼の爪」(04
| 新作映画ピンポイント情報 | 2005/10/22 12:32 AM |
蝉しぐれ
「文四郎さんのお子が私の子で、 私の子どもが文四郎さんのお子であるような 道はなかったのでしょうか」 。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん
| ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! | 2005/10/24 7:11 PM |
蝉しぐれ
日本らしい良い作品だとは思うけど、自分には合わなかった。しかし観る人によっては素晴らしい作品に映ると思います。ラストの市川染五郎と木村佳乃の対話は必見。
| ★☆★ Cinema Diary ★☆★ | 2005/11/08 8:10 PM |
蝉しぐれ
 今回で最後。『蝉しぐれ』である。
| 黄昏ミニヨン想録堂 | 2007/01/28 8:02 PM |
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