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がんばっていきまっしょい(VIDEO観賞)
がんばっていきまっしょい

「東高〜!がんばって〜いきま〜っしょい!!」
「しょい!!!」

というわけで、この夏TVドラマも好評だった「がんばっていきまっしょい」です。
1998年作、なっちゃんのCMで一躍アイドルの仲間入りとなった田中麗奈の初主演作。田中麗奈がとても初々しい、というかまるきり垢抜けない。同時に出演者がみんな素朴で田舎くさい。ドラマでは鈴木杏を始めとする小奇麗なアイドルが出演していたが、この映画にはこの野暮ったさが良く似合う。
周防正行監督が製作という事で、「シコふんじゃった」や「Shall we ダンス」の影響はあったのでしょうか?ボートを通じての成長物語になっています。


映画全編には松山の美しく穏やかな風景同様、ゆっくりと優しい空気が流れる。
1976年の松山。海に囲まれたこの町で生まれ育った悦子(田中麗奈)は、不器用で勉強も苦手。その成績でよく受かったものだという伊予東高での新生活を前に半日の家出をした。夕日の防波堤でつまらなそうな様子で海を見つめていたが、ボートの練習風景を見て興味を持ち始める。
この序盤の無気力さがいい。「昼から何しとったん?」「家出しとった」無断外泊ぐらいしなきゃ誰も家出なんて気が付きゃしない。あれで家出と言うのがいかにも素朴で子供っぽい。いかに30年前が平和だったか想像できる。
現在では外泊しても気付かない親がいるってんだから嘆かわしい事だ・・・。

ボート部に入ろうと思ったら女子チームは無いと言われてしまう。しかし風呂の中で思いつく。「そうか!ないんじゃったら作ったらええんじゃ。」
一念発起して女子ボート部を作り、秋の新人戦までと言いくるめて部員を集める。しかし初心者ばかりで力は無いわ、漕ぎ方知らんわ、船酔いするわ、海に落ちるわ大騒動。
そんなこんなで大会に参加するが、結果は予想通り惨敗。
・・・この後がいい。大会前までおざなりだったメンバーがくやしさをバネに一致団結する。さぞ悦ネェは嬉しかった事でしょう。この時は渋々だったイモッチなのだが・・・後の頑張りには拍手を送りたい。

シーズンオフはコーチ(中島朋子)を向い入れて再出発、と思ったらこのコーチやる気ナシで練習メニューを作っただけで後はボケーとしている。過去に何やらあったらしいが詳しくは語られない。
子役から頑張ってきた中島朋子はいい女優だ。こういう気だるい感じをやらせると上手いと思う。安達祐実のようにアイドル扱いされなかったのがいい方向に向いたと思われる。いや、決して安達祐実がどうとか、よりによってスピードワゴンかよとか関係ないが・・・。

リーの家庭環境の話題は少し出てくるが、他のメンバーの性格や心情などもう少し掘下げてくれると嬉しかった。ドラマ版では時間に余裕があるので、その辺フォロー(潤色)していたが2時間では無理があるかも知れない。

貧血に腰痛と満身創痍の悦ネェ。腰痛が完治するには半年かかるため、Dr,ストップで一切ボートを禁止された。後輩が自分の代わりに船に乗り込むが、コーチと一緒にバッティングセンターに行った時、「私、ボートが無いと何もないんです」という言葉が心に突き刺さった。自分にはこれだけ打ち込んだものがなかったからなあ。


そして最後の大会には、みんな手の返しがしっかり出来て漕ぎ方も上達している。コックスのヒメも最初のひ弱さと比べ物にならないほどデカイ声が出ている。
さあ、いよいよ!という事で、淡々と進んできた内容もここである程度盛り上がるのだが、BGMを含めもっとテンション上げても良かった。テーマ曲のカントリーっぽい歌はいい味を出しているのだが、もうちょっとハラハラした場面が欲しかった。とはいえラストはのめり込んでしまいましたが・・・。

冒頭、ボロボロの艇庫は部が湖に移ってから使っていないと言いますが、今でも女子部は存続しているのでしょうか?新入生が一人だけだったので気になります。

普段の日常と大会の高揚に、もう少しメリハリをつけても良かったと思いますが、考えるとドラマチックな感動物語をあえて避けて淡々と描いたのかな?とも思う。ともすればウソくさくなってしまうから。
全体に流れるゆったりした感覚と、美しい風景、ノスタルジックな青春時代に心癒される作品でした。

現実逃避度       ★★★☆☆
純粋度         ★★★★★
お風呂場面くり返し再生度 ★★★★★
≪総合評価≫★★★★★★★★☆☆(10点中8点)

↓以下【作品詳細】&【感想(ネタバレ含む)】
【作品詳細】
松山で生まれ育った悦子(悦ネェ)(田中麗奈)は、新高校生活を目前にしても、心底打ち込めるものが見つけられずにいたが、女子ボート部を作りメンバーをかき集めてきた。リー(葵若菜)、ヒメ(清水真実)、ダッコ(真野きりな)、イモッチ(久積絵夢)の4人。全員が運動部未経験でボートを海まで運ぶことさえ覚束ない。当然のごとく勝利には程遠い毎日。そんな彼女たちの前に、元・日本選手権メンバーという経歴だけは立派だがやる気の全くないコーチ・晶子(中嶋朋子)が現れる。

製作年度 1998年
製作国・地域 日本
上映時間 120分
監督 磯村一路
製作 周防正行ほか
原作 敷村良子
脚本 磯村一路
音楽 リーチェwithペンギンズ
出演 田中麗奈 、清水真実 、葵若菜 、真野きりな 、久積絵夢


【感想(ネタバレ含む)】
◆田中麗奈は運動が得意っぽいのだが、冒頭に防波堤から飛び降りる場面、2m以上あるのによく飛んだなあと感心した。
◆麗奈の眉毛が凛々しい。昔は眉そりなどしなかったからこの眉も時代設定に合っている?現在、韓国作品を見ると黒髪、ふと眉の女優に懐かしさを感じます。

◆関野ブーが悦ネェに対して呼ぶあだ名って、やばねえ、ですか?ちょっと聞き取れないのですが。
◆始業式、悦ネェが振り向いてブーをジッと見ている。まだ恋心とまではいかないのだろうが、気がつくと子供の頃デブだったブーが逞しい男になっているって、ちょっとトキメク要素あり。着替えを覗かれケンカ。バック台に練習の時ではガシガシと続けるブーに憧れ?のまなざし。でも「あとは自分でやれや!」と言われ一瞬にして嫌な奴に変わる。こういう揺れ動く思いってまさに青春。こんな気持ちしばらく味わっていないです(しみじみ)
◆今は亡きブルマー姿が初々しい。一部AVでは生き残っていますが、実際ほとんど見る事の無くなったブルマー。ちょっと萌え(笑)
◆電車で練習場へ。駅に着いたとき「みんなどこ行く〜ン?」というイカレタお兄ちゃんは誰なんでしょう?
◆田中麗奈を始めとする彼女達が素晴らしい。アイドルが出てくる作品など割と顔のアップが多いのだが、本作ではほとんどアップはないし、あっても決して美しく装った顔ではなく必死の形相なのだ。そこがまたいい。
◆学生の時の合宿って楽しいものですよね。夜中枕を付き合わせて話す事と言ったら、誰が好きかとか、嫌いかとか、だれとエッチしたいかとかの話ですw。
この作品ではさすがにエッチな話はないですが(お好み屋で好きな男の話題がでるが)漠然とした将来の話になります。
「20歳になったら、みんなどうなっとるんじゃろ」「30になったら、40になったら…」「やめてや、想像できん」「このまんまで、おれたらいいのに」
高校生の頃なんて今が精一杯で、大人になったらどうなるかなんて想像できなかったが自分がこんな風になるとは(苦笑)。頭ん中は今のままで、あの頃に戻ってやり直してみたいものです。今なら授業もキチンと聞くだろうし、先生へのごますり方や、女の子の口説き方も要領よくやれる自信があります。
◆「私、ボートが無いと何もないんです」と言った悦ネェ。確かに高校時代といえば友情や恋愛や親との確執など色々と問題があるのだが、その辺あっさりと描かれているのは、やはりボート一筋でそんな事には構っていられないという表れでしょうか?
◆結局最後、優勝は出来ませんでした。普通なら努力して勝利してバンザーイかも知れないが、そうしなかった事がこの映画の良さなのかも。大事なのは結果ではなくその過程なのだと伝えたかったのだと思います。
◆彼女達がその後どうなったのかは語られません。気になります。が、語らないからこそ「このまんまでおれたら〜」の言葉どおり、私たちの心には17歳の彼女達の姿が焼きつきます。
◆でもこんな事も考えちゃう。艇庫に彼女らの写真が残っていますが、残されているという事はあまり大事にされなくて、女子部の事が忘れられてしまっているのでは?と寂しい気持ちになります。
◆時々使いますよ。「がんばっていきまっしょい」の言葉。この掛け声に勇気を奮い立たせられる事があります。真っ直ぐでピュアな彼女らの気持ちを想い起こすからでしょうか?
| 邦画−か行 | 03:34 | comments(6) | trackbacks(8) | ↑TOP
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TBありがとうございました。この映画の方が、テレビより雰囲気が出ていましたね。
| exp#21 | 2005/10/03 8:30 AM |
>exp#21 様
コメントありがとうございました。
TV版は見ていれば結構楽しかったのですが、
TV版は現代の若者向け、映画はかつての若者向け(笑)という感じです。TV版から映画に入ると物足りないと思われるかも知れませんね。
でも、私も映画版の雰囲気が好きです。
| ぽたます@管理人 | 2005/10/03 11:57 AM |
TBありがとうございました。

私はTV版よりこの作品が好きです。美しくて、素朴で、そして淡々として流れて行くさまが、心地よく胸に響きます。

>TV版は現代の若者向け、映画はかつての若者向け(笑)という感じです。

ほんと、そんな感じですね。(笑
| naomi-0604 | 2005/10/03 5:19 PM |
>naomi-0604 様
コメントありがとうございました。

はい、かつての若者です(笑)
映画版がお好きな方が多そうですね。
美しい風景とゆったりとした空気で癒されつつ、一つ事に打ち込む彼女らを見て元気付けられる。
田舎育ちの私には心地良い作品です。
| ぽたます@管理人 | 2005/10/04 11:11 PM |
コメントありがとうございました。
とてもゆったりとした映画ですよね。
あの素朴さに心が癒されます。
それに愛媛の方言も聞き心地がよかったです(^^
| かんすけ@シアフレ.blog | 2006/05/05 11:31 AM |
>かんすけ@シアフレ.blog 様
コメント返しどうもありがとうございました。
美しい風景と、あのゆったりとした独特の空気に癒されます。
ラストの曲もいい雰囲気です。
愛媛弁も、のんびりした雰囲気でしたね。四国には行った事がないので、一度行って見たいです。
| ぽたます@管理人 | 2006/05/06 11:41 PM |
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