ランド・オブ・オズ1
<< 容疑者 室井慎次 | main | 北の零年 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | ↑TOP
ランド・オブ・ザ・デッド
ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット

ジョージ・A・ロメロが68年に発表した『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』屍が生き返るというエポックメイキングなこの作品に世界各国のクリエイター達は大いに刺激され、ホラー映画の一ジャンルとして確立、様々な亜流を生み出した。
さて、その後『ゾンビ』(78)『死霊のえじき』(85)とシリーズを発表したロメロ監督が20年の時を経て満を持して発表した本作。いよいよ本家復活という訳ですが『死霊のえじき』が期待はずれだった経緯もあり(あまり内容覚えてないのだが)気分を静めて拝見しました。
物語に直接的な繋がりはないので、前作を見ていなくても大丈夫です。ただ、前作でゾンビの知能について研究していたと覚えておけばよろしい。


まずしょっぱなユニバーサルのOPロゴ。昔の飛行機バージョンの登場についオォと感嘆。いやが上にも膨らむ期待。
が、進んでいくうちに何か様子が違うぞ?確かにホラー要素は散りばめられているがこれはアクション映画的要素が濃い。今までのイメージでみると少し違うかな。

それでも安心?できるのは本家ゾンビはむやみやたらと走ったりしません。落ち着いております。やはりゾンビはヨタヨタ彷徨うのがスジってもんですよね。いつまでも開かない扉をガリガリ引っかいているおバカさんっぽいのがいいんだよね。うんうん・・・
と思っていると、ガソリンスタンドの黒人ゾンビ。生きていた時の記憶でガソリンのホースを持って動く。彼がゾンビ側の中心人物なわけだが、この人が感情をあらわにし徐々に思考し始める。ゾンビにあるまじき行動。何それ、ゾンビの風上にも置けない!私の中の理想のゾンビ像が崩れていく・・・。

いや、そういえば前作の研究対象のゾンビは(ボブでしたっけ?)という小児程度の知能があった。知恵のあるゾンビ・・・何か違和感があるのだが、でもしばらくすると愛着も湧いてくる(笑)

と言うように、今回はゾンビに思考と感情を持たせた事であまり怖くない。もちろんドキッとするシーンは幾つかあるのだが、この映画の登場人物がゾンビを野犬ぐらいにしか思っていないような態度がさらに恐怖を半減させる。
本作は『ナイト〜』から3年が経った後の話らしく、人類もゾンビの扱いに慣れてきたというところか?
設定は、ゾンビが侵入出来ないようフェンスで街を取り囲み、その中心のタワーに住む優雅な上流階級とタワーの周りのスラムで暮らす下層階級、フェンスの外にはゾンビの群れという構図。この街の住人がゾンビを怖がるどころか捕えた奴等をゲームの道具として遊んでしまうのだから人間ってたくましい。

あと、恐怖の半減といえば、ホラーに定番の『溜め』がない事でしょうか?
いつ、何処から襲われるか、そろそろ来そうだ、いや来ない、ほっと一息?と思ったらキター!!みたいな溜めが少なく全体に銃をぶっ放しながらガンガン進んでいきます。
もう一つ残念なのは、追い詰められた時の心の葛藤がない。仲間がゾンビに噛まれてしまった時、今のうちに殺さなきゃこちらがやられる、しかしそう簡単に仲間を殺せない、という悩みが無く、噛まれたら相手が人間の内に即、頭を打つ!ドライすぎる。さっきまで仲間だったのに。

その点思考能力を持ったゾンビは仲間が殺されると悲しみの雄たけびを上げます。だんだんゾンビのほうに感情移入してしまうのが不思議です・・・。


このシリーズを進化論っぽい観点でみると、恐竜が死滅し哺乳類が大繁殖したように、今まで地球を席巻してきた人類は死滅していき、新しい地球の主人はゾンビに取って代わられようとしている。そして知能を持ち始めたゾンビは独自の文明を築いていく・・・のかも。人類が死滅するとゾンビの餌が無くなるのでぞんびも死滅するのか?いや、彼らはもう死んでるからなぁ。

ナイト、ドゥーン、ディ、そしてランドと徐徐に拡大してきたが、もし次回作があるなら『アース・オブ〜』とか『プラネット・オブ〜』とかになるのかしら?

全体にはテンポ良く退屈せず、なかなか楽しめました。90分が短く感じました。ロメロ健在ってとこか。しかしいつまでも低予算路線でいくなあ。そこがB級の帝王たる所以?

現実逃避度  ★★★★★
グロさ度   ★★★★☆
チョロって(笑)・・・度  ★★★★☆

≪総合評価≫★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)


↓以下【作品詳細】&【ネタバレ】
【作品詳細】
『ゾンビ』『死霊のえじき』など、“ゾンビ”の第一人者として知られるジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ最新作。主演は『トリプルX』のアーシア・アルジェントと『ザ・リング2』のサイモン・ベイカー。ロメロ監督が描く“進化したゾンビ”はこれまでのゾンビ映画とは一線を画し、新たなゾンビキャラクターを生み出した。

突然死んだはずの人間が次々とゾンビになり、そのうちの一人が知恵をつけ始めた。銃や、器具を使うことを覚えたゾンビたちにライリー(サイモン・ベイカー)やわずかな生存者たちは窮地に追い込まれる。

製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ/カナダ/フランス
上映時間 93分
監督 ジョージ・A・ロメロ
製作総指揮 スティーヴ・バーネット 、デニス・E・ジョーンズ
原作 −
脚本 ジョージ・A・ロメロ
音楽 ラインホルト・ハイル 、ジョニー・クリメック
出演もしくは声の出演 サイモン・ベイカー 、デニス・ホッパー 、アーシア・アルジェント 、ロバート・ジョイ 、ジョン・レグイザモ

【ネタバレしつつ感想】
 この映画にツッコミは野暮かと思いつつ・・・
・タイトルは『ランド〜』なのに、ある町の様子のみで非常にこじんまりしている。世界の情報など入っては来ないのかもしれないが、カナダは比較的安全だからカナダへ逃げると言ってるから多少の噂話は聞こえてくるのだろう。もう少し他の場所の様子が見えると良かった。
・でも今までの閉塞空間が舞台だったのとは違い、どこから襲ってくるか分からないという恐怖感は薄れてしまったか。
・装甲トラック(デッドリコニング)は『ドーン〜』を思い出してしまった
・花火を打ち上げるとゾンビが動きを止めて見とれているのだが、いったい何故でしょう。説明がありません。確かに人間だって花火をぽかんと口開けて見入りますが。
・そしてラスト近くで花火の効果が無くなったのはゾンビが進化したから?
・海をわたるゾンビーズ。死んでいるのだから当然呼吸もしていない。つまりどこまでも海の底を歩いていけるのだ。これは盲点だった。しかも腐った身体で水に浸かっても肉が削げ落ちたりしない。皆さん丈夫なお体。
・フィドラーズグリーンの連中は優雅な生活をしているが、強い軍隊を持っているわけじゃないので、スラムの連中が大挙してかかれば簡単に乗っ取る事が出来そうだ。あのおじさん(名忘れた)は捕まっていたけど。
・道具を使い始める所など2001年宇宙の旅を思い出してしまった。
・ゾンビって、頭やられたら死ぬはずなんだけど、頭が皮膚だけで繋がったゾンビはいかがなものでしょう?しかも、皮膚に筋肉があるかのようなすばやい動き。数少ないドッキリどころだけどね。
・多分カナダにもいるよね、ゾンビ。地続きだし。それより船でよそへ・・・、って『ドーン〜』でやってたか。
・燃費の悪そうなあのトラックで長距離・・・ガソリンは途中のスタンドで補給するとしてその度に車から降りねばならないから、いったい何人生存できるか。

前々作『ゾンビ』では物質主義の偏重による消費社会を風刺していた。前作『死霊〜』では軍人たちの無謀な暴走ぶりを暗喩させた問題作に仕上がっていた(らしい)
さて、本作の設定は世界の縮図を比喩しているのか?金持ちが世間から離れ浮世暮らし、フェンスの外に行く危険な行為は下の連中に任せる。
実はこれはアメリカの事を比喩しているそうです。鉄壁の防御を敷き外敵が侵入できないようにする。そして、上流階級の子息など入る事のない軍隊をかの国へ送る。または協力国の軍をかの国へ送るよう要請(強制)する。その送られた国(イラクなどの中東)がゾンビの生息地、という具合。

折しもニューオリンズをハリケーン『カトリーナ』が襲来したが、このように脅威が一旦内側に入ると実にもろいという米国の現状を垣間見た形となった。
この作品もそうだ。ゾンビーズがタワーのガラスを割り、侵入してきたときには人々はなす術もなし。
ニューオリンズでは略奪が相次ぎ、自己防衛のため銃がバカ売れしているそうだが、何か事が起こると協力体制ができず無法地帯と化すのがアメリカ社会のゆがみの現れなのかなぁ。なんて、分かったような事言っちゃいましたが・・・。
・・・そういえばもうすぐ9・11ですね。
| 洋画−ラ行 | 01:43 | comments(7) | trackbacks(13) | ↑TOP
スポンサーサイト
| - | 01:43 | - | - | ↑TOP
 
恐怖を追及するゾンビファンにとっては不評のようですね〜
俺は『バタリアン』など笑えるゾンビや社会派ゾンビも好きなので、このランドは十分守備範囲でした。
| kossy | 2005/09/10 10:38 PM |
>kossy さん
ただ怖がらせるだけの映画は、途中で飽きてしまうんですよね。
この作品はストーリーが楽しめました。不合理は否めないですが細かい事は気にしない!
| ぽたます  | 2005/09/10 11:07 PM |
前作の『死霊のえじき』を見直して改めて気付いたのは、今までのシリーズ、必ず黒人の方がキーパーソンになってるんですよね。
そこで本作はというと、ゾンビ側のボスが黒人です。これはもう、ゾンビの方に感情移入してしまうっちゅう事は、ロメロ監督は計算ずくだった訳か。
| ぽたます | 2005/09/14 4:32 AM |
>追い詰められたときの心の葛藤がない。

確かにそうでしたね。
とはいえ、ゾンビを監督するのも4回目ですから、そのあたりはロメロ自身もやり尽くしたって思いがあるのかもしれません。
そう考えると、葛藤ではなく「ゾンビになるもまた善し」という別の境地に踏み出したチョロこそ、知能を持ったゾンビより新しい存在かも。

てなわけで、TBありがとうございました。
僭越ながら、こちらからもさせて頂きます。
| にら | 2005/09/14 11:56 AM |
>にら さん
コメントありがとうございます。
なるほど、面白いですね。
今までの人間はゾンビになっていくのを拒んでいましたが、もうこの時代になると、いつゾンビになってもいい、ぐらいの覚悟が出来ているのかも知れません。

なってみると案外いいもんかもしれませんよ。
| ぽたます | 2005/09/15 12:37 AM |
こんにちは!初めまして。
コメントありがとうございました(^^)

『ゾンビ』の台詞でもありましたが、必ずカナダに逃げる人がいるんですよね。あそこは比較的安全なんでしょうか?その根拠が分からなかったりするんですが…(笑)
(デッドリコニング)は『ドーン〜』そのものでしたね。
色々意見が分かれて今回は評価が低いらしいですが、ロメロ監督の最新作を拝む事が出来て、私的には大満足作品でした。
| 稲葉 | 2006/01/10 2:49 PM |
こんばんは!echo&コメ、ありがとうございました!
あたしがゾンビ映画に望むモノは、皆殺し(死んでいるんですケド、)の爽快感です。それは、ゾンビに意識、感情がないから成立するのであって、今回のストーリーは、正直、この先が心配です。意識、感情を持った相手と戦うなんて、どこにでもあるSF的設定になりかねないので、次回作、楽しみなんだケド、墓穴を掘らないか、心配です。
またよろしくお願いしますね。
| 猫姫少佐現品限り | 2006/02/10 1:25 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://genjitu-touhi.jugem.jp/trackback/19
トラックバック
ランド・オブ・ザ・デッド
友達と「妖怪大戦争」を観た後、ダーも加えて「ランド・オブ・ザ・デッド」を鑑賞。 これぞザ・ゾンビ映画ってかんじでよかった。 肉をひきちぎるシーンは気持ち悪かったけど…。 以前観たゾンビ映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」よりおもしろかった。 ゾンビ好き
| B子の日記帳 | 2005/09/10 6:26 PM |
ランド・オブ・ザ・デッド
 亜流ゾンビ映画の進出が目覚しくなり、元祖ゾンビ監督が怒りとともに立ちあがった!  ゾンビ3部作を世に送り、ゾンビものに関してはやりつくしてしまったかのようなロメロ監督だったが、社会派の要素と学習する能力を備えている進化したゾンビを新たに作りあげました
| ネタバレ映画館 | 2005/09/10 10:26 PM |
ランド・オブ・ザ・デッド
本日2本目は「ランド・オブ・ザ・デッド」です。 迷いましたが、ゾンビ映画の一人者であるジョージ・A・ロメロ監督の作品のため鑑賞することに。 とは言っても昔の「ゾンビ」は観たことありませんが。   評判が良さそうで、少し期待をしていたのですがイマイチ
| ★☆★ Cinema Diary ★☆★ | 2005/09/10 11:09 PM |
ランド・オブ・ザ・デッド
お客さん4〜5人くらいしかいないんだろう?っておもったのだけども、一番小さいスクリーンのわりには半分以上うまっていてビックリ。けっこう隠れ!?ゾンビファンっていたのですね(笑)おかげで心強かったぁー。っていうか見慣れているからぜんぜん怖くないんだけ
| Lovely Cinema | 2005/09/10 11:49 PM |
ランドオブ・ザデッド(評価:☆)
【監督】ジョージ・A・ロメロ 【出演】サイモン・ベイカー/デニス・ホッパー/アーシア・アルジェント/ジョン・レグイザモ 【公開日】2005/8.27 【製作】アメリカ 【スト
| シネマをぶった斬りっ!! | 2005/09/11 2:08 AM |
そんなにグロさを感じない・・・
こういうのを、怖いもの見たさというのでしょうか。 いつも、ナイトサービスとかを使ってなるべく”リーズナブル”に映画を見てきましたが、何故かここに来て正規料金でこの作品を見てしまった。。。 要は、ちょっと知識がついたゾンビが、生き残った人類の生活圏
| 最近バイクに乗ってないケド”極楽ライダー”です。。。 | 2005/09/11 11:00 AM |
ランド・オブ・ザ・デッド
基本的にホラー映画は好きでないのけれど、唯一の例外が「ゾンビ」もの。この類の映画には当然ながら「むしゃむしゃ」シーンが付きものだが、それ自体が好きなわけではない。不気味な存在にじわじわと追われ、小さな世界に閉じこもる閉塞的な状況。たぶん、この部分が好
| 中野系 | 2005/09/11 7:20 PM |
ランド・オブ・ザ・デッド (2005)
好き度:★★★★★★★☆☆☆ 主演はサイモン・ベイカー、共演にはデニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、ジョン・レグイザモ。 監督はジョージ・A・ロメロ。 (9月11日現在)公開中作品の為、未見の方は読まない方がいいかと思います。 死者が甦り
| 嗚呼 Every day of a MOVIE | 2005/09/13 4:25 AM |
『ランド・オブ・ザ・デッド』
「夜」から「夜明け」、そして「昼間」になったんだから、次は「夕暮れ」だろう、なんてのは、それこそ凡人の発想です。
| ねこのひたい〜絵日記室 | 2005/09/14 11:57 AM |
#31:ランド・オブ・ザ・デッド
KAZZのこの映画の評価  早い話が、ゾンビの映画です 期待しすぎていたせいか。。。ショックが大きい ホラー映画に慣れすぎてしまったのだろうか??? これって、アクション映画
| *KAZZの呟き* | 2005/09/26 9:47 AM |
ランド・オブ・ザ・デッド
『ランド・オブ・ザ・デッド』 2005年アメリカ(93分) 監督:ジョージ・A・ロメロ 脚本:ジョージ・A・ロメロ 出演:サイモン・ベイカー    デニス・ホッパー    アーシア・アルジェント    ロバート・ジョイ    ジョン・レグイザモ
| WILD ROAD | 2006/01/07 1:29 AM |
ランド・オブ・ザ・デッド 06年23本目
ランド・オブ・ザ・デッド 良いです。良いんだケド、中盤のストーリーがね、、、最初と最後は、良いんだケド、、、 大まかなストーリーは、オッケーですyo。怒れるゾンビ、進化形。でもね、人間社会の確執は、似合わないような気がする。ぁ、それと、主役のサイモン・
| 猫姫じゃ | 2006/02/08 4:37 PM |
ランド・オブ・ザ・デッドって怖いの?
ホラー映画洋画 ホラー映画初心者のすけきよです。お友達のLanceさんが「〜オブ ザ デッド」を追求するってことなのでボクも「ランド・オブ・ザ・デッド」観ました。 あらすじ:ある日突然、死者が甦り人間を襲った。襲われた者はゾンビとなり増殖し、人間はご
| ホラー映画って呪怨が怖いの? | 2008/01/05 2:00 PM |
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
CDショップでは手に入らない<BR>通販オリジナルBOXを中心に販売中。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
PROFILE
120×60    バナー          サンタ・リタ・カベルネ・ソービニヨン・リゼルバ              パイパー・エドシック・ブリュット          ブエナ・ビスタ・ジンファンデル 酒蔵(さけぐら).com02 クロネコヤマトのブックサービス バナー100_60          今週の新着情報!          ムシキング サカつく120_40
サーチする:
Amazon.co.jp のロゴ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
無料カウンター ご縁カウンタFree!