ランド・オブ・オズ1
<< 亡国のイージス | main | 容疑者 室井慎次 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | ↑TOP
群青の夜の羽毛布
群青の夜の羽毛布
以前、本上まなみさんのファンでして、この映画の噂は聞いていたが、私の住んでいる田舎では上映すべくも無くレンタル店にも無く、すっかり忘れかけた頃に深夜放映してくれました。TV観賞での感想です。

とても静かで、美しい作品でした。
その静けさの中でさとる(本上まなみ)の心の奥の葛藤、もがき、激しさが伝わってきました。

序盤はやけにスピーディ。知り合ったと思ったら即デート、いきなりベッドシーンでびっくり。
ええッ本上さん、マジ?と内心ドキドキしていましたが、まあ、やんわりとしたイメージでホッとしたり残念に思ったり…笑
しかし、話が進むにつれ、彼女の家庭が何やら尋常でないぞ、という雰囲気がだんだん伝わってきます。
学校教師であり厳格すぎる母親、母に反発しながらこっそり抜け出し夜遊びする妹、入ってはいけない部屋、暗い照明、24歳になっても門限があり破るとひどく折檻される。そして何より謎めいたさとるには過去に何があったのか?

これまでの本上まなみの演技はお世辞にも上手いとは思いませんでしたが、この作品はなかなか良い雰囲気を醸し出しています。
というか、かなり上達してるように思います。監督の指導が良かったのかも知れませんが、こういう内面に深いものを持った役の方がこの人には似合うような気がします。実際かなりの読書家なので、一つの作品を熟考しじっくりこなすのが性に合うのではないのかな?
彼女の演技がさとるの心境と一体化していて引き込まれました。

印象的なのは、時折出て来たさとるが鉄男の腕を掴むシーン。手を握ったり腕を組むのは愛情の表現と思われるが、一方的に腕を掴むのはこの人だけが頼りなんだというの不安の表れなのでしょうか?
それとも彼女は「好きよ」とか「愛してる」とか言葉で表現しません。彼女の手の行き先はその代弁者なのかも知れません。
それに引き換え鉄男のほうは、さとるに惹かれながらもチャラ男の如く合コン?で他の女学生と遊んだり、ましてやあの母と・・・。ありえね〜!
母役の藤真利子はインパクトあり過ぎ&怖すぎです!

そして終盤「クソババア!」と叫ぶこの迫力。それまで決して声を荒げたりする事はなく(過去のシーンではありましたが)不安でいっぱいだったさとるが、心から怒りをあらわにする事で今までの母の呪縛から開放される。

そしてここから怒涛の如く展開していきます・・・。


監督は「がんばっていきまっしょい」の磯村一路。「がんばって…」の爽やかさとは打って変わってこういう心の内面をえぐる作品も出来るんだと感心しました。
「がんばって…」を初めて観た時は、「ウォーターボーイズ」等と同じくの「シコふんじゃった」のパクリだなと
思って観たものでしたがね(内容は好きなんで構わないですが)


現実逃避度 ★★★☆☆
人って怖い度 ★★★☆☆
母は強し度  ★★★★★
 
≪総合評価≫ ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)


↓以下【作品詳細】【ネタバレ】
大学生の鉄男(玉木宏)は、バイト先のスーパーに客としてやってくる美しい年上の女性さとる(本上まなみ)に想いを寄せていた。
ある日、鉄男は店内で貧血を起こしたさとるを助ける。これをきっかけに2人は付き合うようになる。
さとるは病的なほど繊細で人前に出るのを極端に恐れる一方、積極的に鉄男の体を求めてくるなど大胆な一面も見せる複雑な女性だった。
さとるの家庭は母(藤真利子)と妹(野波麻帆)の3人暮らし。教師の母は娘たちに恐ろしいほど厳格だった。鉄男はある時、さとるの不安定な精神状態が異常な家庭環境にあると気付き、さとるを自宅から連れ出そうとするのだったが…。


製作年度 2002年
製作国・地域 日本
上映時間 111分
監督 磯村一路
製作総指揮 −
原作 山本文緒
脚本 −
音楽 −
出演もしくは声の出演 本上まなみ 、玉木宏 、野波麻帆 、藤真利子 、小日向文世

【ネタバレ感想】
「鉄男、私、生きててよかった」最後のシーン彼女は言います。一時は死のうと、殺してしまおうと逆上した彼女はもういません。
生きててよかった。これから前向きに人生を見つめなおし歩んでいこうというさとるの意志の表れでしょう。
そして鉄男の腕を掴む。最初は不安で掴んでいた腕ですが、
私には、これからは彼女が(年上でもあり)彼を引っ張っていく、もう離さないわ、との感情に変わってきたのではと推測します。・・・ちょっと怖いですかね。

事件後、家族はみな生き残っているわけで、さとるが変わろうとしても父母はどうなのでしょうか?変わっていけるのでしょうか?
しかし、『家』という殻が壊れてしまった以上、世間に身を晒さなければいけない訳で、変わらざるを得ないですね。

もう一回しっかり見たいです。DVDを買うしかないのか?
| 邦画−か行 | 18:49 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
スポンサーサイト
| - | 18:49 | - | - | ↑TOP
 
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://genjitu-touhi.jugem.jp/trackback/17
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
CDショップでは手に入らない<BR>通販オリジナルBOXを中心に販売中。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
PROFILE
120×60    バナー          サンタ・リタ・カベルネ・ソービニヨン・リゼルバ              パイパー・エドシック・ブリュット          ブエナ・ビスタ・ジンファンデル 酒蔵(さけぐら).com02 クロネコヤマトのブックサービス バナー100_60          今週の新着情報!          ムシキング サカつく120_40
サーチする:
Amazon.co.jp のロゴ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
無料カウンター ご縁カウンタFree!