ランド・オブ・オズ1
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バベル

渇いた切なく激しい作品でした。
出演した役者陣が全てレベルが高いが、やはりブラピより、ケイトより、役所より、菊池凛子の存在感がすごかった。
ただ、その圧倒的な存在性が、物語の必然性へとつながっていない気がしました。

事件はモロッコで起き、そこに関連する人物はアメリカからメキシコへ。そこでまた巻込まれる騒動。これは直接の関連性があるからいいとします。
だが、東京パートでの出来事は、一つのあるモノが共通するのみでありそこに事件の関連性はない。
作品中で最も印象深い人物「チエコ」が本筋とは外れたところにいる。ここが残念でした。

しかし・・・ちょっと考えてみました。
この「バベル」というタイトルに込められた意味って何でしょう?
旧約聖書にて描かれたエピソードには、かつて一つだった人類は、神の領域に近づこうとしてバベルの塔を建設した。しかしそれが神の怒りに触れ、人類は世界各地に放り投げられ人種、言葉、文化という隔たりを持つこととなってしまった・・・
実際には読んでないんだけどこのような話だそうです。

人と人には多かれ少なかれ隔たりがある。だが遠く離れた地でも少なからず人と人はつながっている。もしかすると監督はわざと東京は関連性を薄くし、それでもこの地球上で起こる全ての出来事には、人はどこかで必ず関わっているんだよと言いたかったのかもしれません。

でも、
でもな〜、それにしても
チエコの心の痛みがなかなか伝わってこないのです。聾唖者のコミュニケーション不全の憤りは理解できるとしても、あの遊び方だけ切り取って見せるとアレが日常なのか?と思ってしまいます。彼女の現在の日常だけ描いていては彼女が以前よりどう変わってしまったのかが分かりません。キレやすく、常に男性を求めるその姿になかなか共感しがたいものがあります。その行動には寂しさをもとめる心が影響しているのは分かるんだけど。
東京パートをもう少し丁寧に描けたらよかったのに。

彼女よりも、モロッコの子供たち、メキシコの家政婦の痛み、寂しさの方がよく分かりますね。彼らは演技も上手でした。
特に家政婦のおばちゃん。この人にこそ感情移入しまくり。彼女は何にも悪い事をしていないのに、周りの状況によって運命が左右される典型的な巻き込まれ型。アメリカ人のメキシカンに対する偏見、差別も根底にはありそうです。



結論。
期待が大きすぎて、カンヌやアカデミー賞で騒がれたほど、実は自分の胸には響いてきませんでした。
煽りCMに乗せられて少々違う内容を期待してしまった感があります。時間軸がずれている話を同時進行させているのも分かりにくさを増幅させている気がします。
が、なにか吹っ切れないモヤモヤが心から離れないのも事実。


アメリカ人夫婦はモロッコという異国へ旅立った。そして置き去りにされた。
子供たちは、メキシコという異国へ連れられた。そして置き去りにされた。
そして、チエコは・・・現実とは思えない信じがたい光景を目の当たりにした。その心は置き去りにされた。

自分のテリトリーから外れた異世界で、自分の存在を問う。
自分は誰が必要なのか、誰に必要とされるのか。
自分は何を望み、何を望まれているのか。
たまにはそんな小難しいことを考えるのもいいかもしれません。


(注意)
あと、東京のクラブのところ。問題のピカチュー(点滅)場面では、私もちょっと目まいがしそうになり目をそむけていました。。。
泡ふいて倒れないように気をつけてください。

現実逃避度 ★★★★☆
切なさ   ★★★★☆
露出狂度  ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)
| 洋画−ハ行 | 03:19 | comments(9) | trackbacks(145) | ↑TOP
ポセイドン

「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)のリメイク作品。
オリジナルは何度か拝見した事がありますが、ずいぶん前なので正直内容を忘れてしまっていました。
前作を覚えているとイヤでも見比べてしまいますが、忘れていたせいもあってか私的には結構面白く感じました。リメイク作品目白押しの中で、これは久々のヒット(もちろんツッコミどころだらけですが)映画館ならではの臨場感と息をもつかせない速い展開で、観ている者をグイグイ引き込みます。

冒頭の、ワンカットで見せるポセイドン号の全景はほとんどCG合成だそうで、ここでやられました。私はこのような回り込んでイヤラシク舐めるような構図が好きなのです(笑)

その後、人物紹介もままならない内、あっという間に津波に襲われます。転覆シーンは素晴らしい映像と音響で迫力なのですが、とても早い展開なので、正直もう少し丁寧に描いて欲しかった気がします。あれだけの大津波の原因とかまるきり触れられていません。それまで気付かないクルーも間抜け。
そして、あっという間に転覆。パーティ会場は阿鼻叫喚の渦。
「ここにいると危ないぞ」と寄せ集めのチームを結成し、船長が止めるのも聞かずさっさと上がっていってしまいます。結果的には上がったチームが正しかったわけですが、何だか抜け駆けで、上がったもん勝ちのようでした。
「会場の皆さん、ここは危険です。私を信じて付いて来なさい!清き一票を!」ぐらい元市長には演説ぶちかまして欲しかったです。

さて、ここからがジェットコースターの如く、次から次へと様々な困難が降り掛かります。死ぬ者あり、殺される?者あり。迷子になる者あり。
最新のVFX&実際に使用された大量の水のおかげで、迫り来る水の描写は迫力満点。あちこちから炎も噴き上げます。上へ上へと逃げ続けないとあっという間に水や炎に巻き込まれ即死亡という緊迫感。とにかくそのスピード感とテンポの良さは圧巻でした。

オリジナル(うろ覚えですが)と本作とでは、設定と舞台だけが同じでストーリー的にはかなり変更しているようです。
オリジナルの要素であった人間ドラマが少し欠けている気はしますが、監督はリメイクにあたって何を重視したのでしょう?本作は人物の掘り下げなどほとんど描かれず、とにかくアクション、パニックシーンの連続です。
実際に船に乗り合わせたと想像すると、他人がどこに住んでいて、どういう仕事で、何を目的に乗り込んだかなど知る由もありません。
今にも死ぬかも知れないときに自己紹介もしないでしょう。
「あなた、どんな人生を送ってきたの?」なんて身の上話を聞いているうちに溺れ死にます。

共通点は生きたいと願う心のみ。人物描写をあえて省く事で、見知らぬ者同士が生死を共にする極限状態、という疑似体験が出来たような気がします。もっと言えば9・11のような突然テロに襲われた場合の疑似体験がここには描かれているのではないでしょうか?私は観ているうちに実際に彼等と共に遭難しているような錯覚にとらわれました。

上映時間は98分で大作映画としては短いです。この映画はオリジナルとは別物として見る事をおススメします。DVDよりは劇場で。場内が明るくなった後、映画の内容は残りませんが、ドッと疲れが残ります。


現実逃避度 ★★★★★
スリル度  ★★★★★
蹴り落し度 ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)

↓以下【作品詳細】&【ネタバレ感想】
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| 洋画−ハ行 | 11:06 | comments(2) | trackbacks(4) | ↑TOP
フライト・プラン
フライトプラン

高度一万メートルの上空を飛行するジャンボ機の中で、突如少女が行方不明になった。いったい彼女はどこへ消えたのか?
・・・なんて、面白そうなストーリー!第一級のサスペンスの予感。しかもあのジョディ・フォスターが自ら選んだ作品というから、いやがうえにも期待は膨らみます。

いざ観賞・・・・・
・・・・・ふぅ〜。・・・過度の期待は、それがくつがえされると反動が大きい。

私は観賞前はなるべく情報を仕入れないようにしています。
よって、このミステリアスな『少女はどこへ消えたのか』は、いったいどんな展開なのだろうと想像を膨らましました。
これは密室誘拐事件なのか?母の只の幻覚か?もしかすると娘はすでにこの世にいなくて亡霊を見たのか?
SFっぽく宇宙人の仕業とか、異空間へ飛んでしまったとか?
飛行機だったらグレムリンとか出てきたら面白そうだな、とか。。。

しかし要するに、ある事件が起こり、その犯人がある目的を達するため、少女を何処かへ隠した、というものでした。
それはそれで話の組み立て次第では、面白い作品になりうるでしょう。

・・・確かに面白いのです。中盤までは・・・。
ミステリアスな序盤、一気に引き込まれる。突然消えた娘。。。
ジョディ演じる主役のカイルが必死で消えた娘を探す様子。
娘を見た者は誰一人いない。しかも搭乗記録に娘の名が無いなんて・・・。
一体どうなっているのか?結末はどうなるのか?ドキドキする展開でした。
この緊迫感のまま、最後まで行ってほしかったのですが。

この飛行機の設計士であるカイルは勝手知ったりで、機の上やら、下やら、どこへでも潜入します。設計士って、机とパソコンに向かってるだけだと思っていましたが、彼女はそんなありきたりの設計士ではありません。
娘のためなら様々なアクションをこなし、挑戦的に人を疑い、乗客をパニックに陥れるのも厭いません。

98分中、約30分強を残して、犯人とトリックと目的が解明されてしまい、後はカイルが犯人相手にダイハードのような立ち回りを延々と演じ続けます。強い母像といえばナルホドとは思うが、そこに脱出や救出の緊迫感はありません。
最後にもう一捻りがあれば印象はずいぶん違ったと思われます。
犯人の設定を変更し、ラスト30分作り変えてください。


現実逃避度   ★★★☆☆
ミステリー度  ★★★☆☆
計画ミス度   ★★★★★
≪総合評価≫★★★★★☆☆☆☆☆(10点中5点)

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| 洋画−ハ行 | 01:05 | comments(2) | trackbacks(3) | ↑TOP
プロデューサーズ
もうそろそろ公開が終わりそうなので観て来ました。
メル・ブルックスが手がけたブロードウェイのヒットミュージカルの映画化。
何年かぶりにメル・ブルックス作品を観た気がする。最近聞かないなぁと思っていたら、舞台の製作をしていたとは。
以前の彼の作品同様、ナンセンスなユーモアがたっぷり詰め込まれていて、観ている方は始終、顔がゆるみっぱなし。下ネタも満載なのだが、『寝ずの番』のような淫靡な下品さはない。直接的だけど明るい。描き方のセンスでこんなにも違うものなのだ。
ユマ・サーマンだけがセクシーな存在として登場し、後はオッサンばっかというのも面白い。
途中、話がちょっと中だるみはあるものの、最後は締めてくれる。
コメディとは、エンタティメントとは、かくあるべきという見本のような作品。

(ただ今、続きを執筆中・・・しばしお待ちを)

現実逃避度  ★★★★☆
お笑い度   ★★★★★
中年奮闘度  ★★★★★
≪総合評価≫★★★★★★★★☆☆(10点中8点)
| 洋画−ハ行 | 03:34 | comments(0) | trackbacks(2) | ↑TOP
Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタ
Vフォー・ヴェンデッタ

舞台は近未来。第三次世界大戦後、イギリスではファシズム政権が樹立。その独裁管理社会を、たった独りで打ち壊すべく現れた仮面の男“V”。
そして彼に出会い、今まで逃げていた自分と対峙させられたイヴィー。反体制派の両親は処刑され、弟はウイルスの餌食にされ、彼女は一人残された・・・。

まずは『ガイ・フォークス・ディ』を情報として知っておいた方がよいと書いておきます。劇中、頻繁に11月5日の『ガイ・フォークス・ディ』が語られます。イギリスにおける国民的行事だそうです。私は観賞前にはなるべく前知識は入れないようにしているのですが、これは勉強しておくべきでした。“V”はこの日に合わせて行動を起こそうとするので、知らないと11/5がどんな意味を持つのかが分かりません。(あの仮面もガイ・フォークスを模したもの)
ただ、“V”とガイ・フォークスに何かつながりがあるか、どうして11/5にこだわるのかは語られていないので、予備知識と認識してください。

だが、それを理解していても、あまり釈然としない映画でした。
マトリックスチームが作ったと宣伝しているが、これは別物と言っていい。
体制に反逆する姿勢は似ているかもしれないが、あのようなアクションを期待すれば肩透かしを喰らうでしょう。

そして、反体制映画としても中途半端感は否めません。虐げられ苦しんでいる人間が反抗するなら応援もしたくなります。しかし・・・いや、“V”だって収容所に入れられ実験台にされ虐げられてきたのです。でもそれは過去の話で、現在は裕福な邸宅に住み、派手な爆弾を仕掛けるほどの資金を得ている現状を目の当りにすると、金持ちの道楽に付き合わされているような気になるのです。

ファシズムにしても、夜間外出禁止令や反逆罪、盗聴、プロパガンダなど、60年前の恐怖政治そのままで、近未来の第三次世界大戦後という設定ながら時代錯誤的な匂いがプンプン。
戦前のナチスまたは大日本帝国の様子を、ただ近未来に舞台を置き換えただけのように感じました。全体の雰囲気をレトロにまとめていたのは、あの時代をパロッていたのですかね。

序盤の爆破シーンについ引き込まれ、次々と主要人物を暗殺していく“V”の姿に、これからどうなるのかと期待せずにはいられなかったのですが、中盤は説明が続き、盛り上がり要素が少ないので少し睡魔に襲われそうになりました。
あれ?何でそうなるの?ところどころのスッキリしないまま、クライマックスへ。


主演のヒューゴ・ウィービングは始終仮面を着けっぱなし。表情を出せない反動か喋りっぱなしでした。不快な喋りではなかったのは、彼の演技のおかげでしょうが、ただその喋りの場面だけ聞いてると、舞台上の役者のようでした。シェークスピアが引用される処を見ると、多少意識していたかもしれませんが。
ナタリー・ポートマンは良い女優になったなという印象です。なかなか丸坊主に出来る物ではありません。作品のためなら・・・と実行しちゃうあたり結構キモが据わっています。もしくはMです(おい)

ラストは、なるほど、荘厳かつ迫力のあるものでしたが、ビックリするような結末が用意されているわけでもなく、感動的な余韻を残すでもなく、結局は革命の名を借りて“V”の個人的復讐劇を見せられたという感じ。
ただ、最初はおちゃらけたイメージだった仮面が、最後はカッコよく見えました。

現実逃避度   ★★★☆☆
ヒーロー度   ★★★★☆
Vのエプロン姿 ★★★★☆
≪総合評価≫★★★★★★☆☆☆☆(10点中6点)


↓以下【作品詳細】&【ネタばれ感想】

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| 洋画−ハ行 | 17:40 | comments(2) | trackbacks(7) | ↑TOP
ハリーポッターと炎のゴブレット
ハリー・ポッターと炎のゴブレット 通常版
不勉強なもんでゴブレットの意味が分からず、あれ何だっけ?つい考えてしまいました。ゴムレットだっけ、ゴブリットだっけ?ゴブリンじゃないはずだしゴーフルは菓子だし、もちろん五島列島なんかではないよなぁ?
いや、「ハリーポッターと炎のゴトウレットー」って何かスゴイぞ!
魔法学校の修学旅行で五島列島へやってきたハリー達。ダイビングをしたり地元の漁師と仲良くなったりハーマイオニーの水着を拝んだりしているとヴォルデモートが出現。五島列島が火の海になってしまうが、地元の隠れキリシタン達の協力を得たハリーは、身に着けると精神面がアップするという炎のふんどしを装着し、戦いを挑み見事ヴォルデモートを退けるのであった。って何じゃこりゃ!!私には創作は無理です・・・(^^;) 
そんなこんなで大人気ハリーポッターシリーズもいよいよ4作目。私のハンドルネームの「ぽたます」はポッター好きな本名 増田マスオの意味か、というとまるきり違いますw。原作は1巻しか読んでないし…。



それはさておき、ダニエルやエマ、ルパートもすごく大人っぽくなってて、もう子役とは言えません。いやぁ子供の成長は早いモンですね。
彼らの成長に合わせるように、今回の内容もお子様向きから少し成長しました。第一作で死んだと思っていた「名前を呼んではいけないあの人」が甦って来て、彼がこの物語全体の、そしてハリーの両親、出生の秘密の鍵を握るキーパーソンだと思わせられる、これから後の作品の節目になるであろう作品です。

あの上下ある長い第4巻を(読んでないけど)よく2時間37分にまとめたという感じです。まあこのシリーズはどれも長い原作を少しずつかいつまんで駆け足で進んでいくので、観ていて分かりにくい部分はあるのですが、それでも何かが引っかかって話しに入り込めないという事はありません。欲を言えばもう少し長時間で丁寧に描いてほしかったですが、そこは子供の集中力に配慮しての事でしょうか。原作読んだ方は気になるところはあるのでしょうがね。

全体に少し重い雰囲気ですが、今回初めて他校の生徒が登場し、魔法学校ってホグワーツだけじゃなかったんだと知りました。今までホグワーツ内とその周辺での行動が多かったので一気に世界観が広がった気がします。
ただ登場人物が多くて、こんがらがってしまいました。今までの作品を見直す必要もあるでしょう。

筋だけをなぞっていくなら、あのダンスパーティのシーンなどなくてよかったかも知れません。他に掘り下げるべきエピソードがあったでしょう。しかし、あえて入れた理由は思春期の悩みや葛藤を表現しハリー達の成長を示す為に他なりません。あのエピソードのおかげで、ハリーが魔法が出来ても恋や女性の扱いには不器用というのが見え、今まで以上に人間らしくて共感できたのでは。


ハーマイオニーの2人に対する感情も興味深い。この頃の女の子は男の子よりも成長が早いもの。いったいハリーとロンとどちらが好きなのか、他校の筋肉バカがいいのか、揺れ動く乙女心は複雑。いつまでもただの幼馴染みだと思っていたら大間違いです。ダンパの時のハーマイオニーのドレス姿の綺麗な事!何で誘わないんだ!しょうがなく誘ったインド風の双子もかわいそうだし。ハリーとロンのダメ人間ぶりが面白かった。

残念なのはハリーの初恋の相手であるチョウ・チャンがあまりかわいくなかった事。アジア系なのは嬉しいが、一目ぼれするにはちょっと田舎くさいお顔立ち。欧米人はアジア系の見分けが付かないという事か?ま,しかし我々も欧米人、特に金髪女性だったらそれだけで特別扱いしてしまうからなあ。出番も少なく今後彼女が登場するのか定かではありません。ハリーにとっては青春のほろ苦い一コマとなるのでしょうか?

あの2冊の本をまとめた技量は賞賛するし、観ている間はとても面白いのに、終わって劇場を後にすると何だか印象に残る部分が少ないんですよね。やはり人の心に残るのは、人の心を描いた心理描写の部分。詰め込みすぎで少しそこのところが不足していたかな?という印象でした。
 


現実逃避度    ★★★★★
スリル度     ★★★★☆
青春ラブコメ度  ★★★★☆
【総合評価】  ★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)


↓以下【作品詳細】&【ネタばれ感想】
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| 洋画−ハ行 | 00:26 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑TOP
ブラザーズ・グリム
ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション
19世紀のドイツの村。うっそうと木が茂る不気味な森で、次々に少女たちが姿を消した…。
いかさまの魔物退治で荒稼ぎをしていたウィルとジェイコブのグリム兄弟は、その事件を解決する事を条件に釈放され、マルバデンの森へと向かう。森の中では魔術的パワーが満ち、不思議な事件が起こり続ける・・・。


誰もが子供の頃に読んだり聞いたりした『グリム童話』を存分に織り込んだエンターテイメント。子供向きのファンタジーかと思いきや、『本当は恐ろしいグリム童話』のようにおぞましい雰囲気というのが最初の印象でした。

色んなグリムのお話が詰まっていますが、脚本も同様に適度にミステリアスあり、適度にファンタジーあり、適度にコミカルあり、グロテスクあり、ささやかなロマンスや兄弟の葛藤ありと、色んなものを詰め込んでいます。つまりはごった煮状態です。

そのため、中途半端で物語の焦点が散漫になってしまった感があります。特に足りないと感じたのは人物の掘下げ。兄弟がペテンを行うに至った経緯や、その仲間達との関係、ヒロインのアンジェリカの兄弟に対する気持ち、父への感情などなど主要人物のエピソードがもう少し必要だったかと。その反対に必要のないシーンや、そんなに長く描かなくていいのに?と感じる所が数ヶ所ありました。中盤は少々テンポが悪く、森へ行ったり来たり同じようなシーンが続いて中だるみが感じられます。

とはいっても面白くないわけではない。セットや衣装など美術的には凝った映像で、中世の雰囲気は良く出てました。CGを駆使した映像満載で美しい画面を構成しています。
所々にコミカルな場面が出てくるのでミステリアスの中にも笑いどころがいいアクセントになっています。序盤の魔女退治は引き込まれるし、中盤以降の謎の塔へ乗り込むあたりから面白くなってきます。謎解きやアクションもあり、それなりに盛り上がります。
音楽もなかなか重厚なつくりで良かったですよ。印象に残るようなメロディは無いけれど。

そして何より、モニカ・ベルッチの美しい事!!綺麗過ぎます。私だったら即、魔法かけられます。むしろかけて下さい・・・。


テリー・ギリアム監督は、一風変わった独特の雰囲気の映画を作る事で有名です。ブラックジョークやら、微妙に斜めになったりする不安定なカメラワークやら、凝ったデザインやら、ギリアム作品だと感じる箇所はいくつかありますが、今回の作品はかなり大衆向けに作られています。ドンキホーテの映画が撮影中止になり多大な借金が出来たんでしたっけ?今回は確実にヒットする作品をと、自制または周りからキツク言われたのではと想像します。
地道にお金と信用を貯めて、またドンキホーテに挑戦して欲しいものですね。

現実逃避度         ★★★★☆
ワクワク度        ★★★☆☆
thanksモニカ(by吉川晃司)度 ★★★★★
≪総合評価≫ ★★★★★★☆☆☆☆(10点中6点)

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| 洋画−ハ行 | 00:31 | comments(3) | trackbacks(3) | ↑TOP
ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
ファンタスティック〜・・・フォーゥ!!!!!
と、レイザーラモンHGが宣伝していたこの映画。当初、奴がいったい何者なのか知らなかったのだが、この秋のTV特番に引っ張りだこでやっとその名を知りました。SMっぽい黒エナメルに身を包んだ男が、腰振りパフォーマンスをすればその振動部分をアップで写す。このいかがわしさは、その昔AV女優の黒木香が堂々とわき毛を見せていたあの頃を思い出します。さすがにインリンのM字開脚はTVでは封印されたようですが。

さて、思いっきり話題がずれてしまいました。実は気分が凹んでいたので、単純明快で次の日にはスッカリ忘れているような、ハリウッド王道的?映画で暗い気持ちを吹き飛ばそうという目論見は見事に当たりました。このファンタスティックフォー、そういった意味では期待に応えてくれます。

タイトルが長いので勝手に『F4』と省略させていただきます。こう書くとシリーズ4作目みたいですね。でもFFだとゲームっぽいし、ファンタだとジュースだし・・・。

原作は「スパイダーマン」「X−MEN」と同じくスタン・リーのコミック。だから雰囲気は似ています。消極的で女心が分からない主人公はスパイダーマンだし、様々な個性的な力を持ったメンバーはまるでX-MEN。しかも「Mr,インクレディブル」にも似ている。しかし、F4の方が数十年も前の作品だそうです。

内容的には少しあっさりしています。
宇宙空間での実験の際、宇宙嵐に巻き込まれたせいでその場にいた4人+1人のDNAが変化し超能力を身につけます。簡単にいえばこの4人と1人の戦いなんだけど意外と盛り上がらずに終わってしまうのが残念です。
序盤、彼らが超能力を身に付けるまでは展開が早くグッと引き込まれます。不思議な力に対する驚きや葛藤を見せつつ、中盤クライマックスの橋上カークラッシュシーンへ。この場面が映画内で一番の盛り上がりどころで、岩男ザ・シングを中心に彼らが超能力の使い道に気付いていく。ここでの活躍によって彼らは社会に認められていきます。所々に小ネタの笑いどころを散りばめつつ進行していき、私の疲れた脳に効いてきます。

ただその後、盛り下がっていく一方でして、敵役ヴィクターの原動力が逆恨みというのがカッコ悪いし、デザインもイケてないし、はっきり言って魅力なし・・・。
世界を揺るがすような大事件となるわけでもなく、仲間同士の内輪もめといった具合にこじんまりとしてしまっているのが残念でなりません。

とはいっても、最近のアメコミ映画は苦悩するヒーローが多いですが、なーんも考えずに映画を見たい場合にはこういうのが良いですね。観た後、見事に心のモヤモヤがふっ飛び、次の朝には映画の内容もふっ飛んでいます。

現実逃避度  ★★★★★
興奮度    ★★★☆☆
科学的根拠  ☆☆☆☆☆
≪総合評価≫ ★★★★★★☆☆☆☆(10点中6点)
↓以下【作品詳細】&【ネタバレ感想】
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| 洋画−ハ行 | 11:27 | comments(2) | trackbacks(6) | ↑TOP
バタリアン(DVD観賞)
バタリアン
ジョージ・A・ロメロのゾンビシリーズのオマージュでありながら見事に見ごたえのある一本の作品に仕上げた傑作。作成時期はまさにスプラッタブームの頃だったと思う。そしてこれに触発されロメロが「Day of the dead(死霊のえじき)」を作り上げたと記憶する(違ってたらすいません)

当時は大ヒットしたが、『Dawn of the dead/ゾンビ』が好きだった私は何やらパロディっぽいおふざけな作品は観る気がしなかった。オバンバとかタールマンとかが脚光を浴び、キャラに頼るしかない駄作と思っていた。

が、再度拝見すると・・・オウこれはB級ながらなかなか面白い。映画「Night of the Riving dead」は実話なのだという話から動き出す本作は、それが国家機密級であるが故、捕まらないよう必死で隠そうとしそれが裏目裏目へと事が運ばれてしまう。些細なきっかけが大事へと発展してしまう巻き込まれ型のパニックホラー&ブラックユーモア。
主人公(たぶん)フレディがガスを浴び体が弱っていると思ったら、いつの間にか死んでて気付いたらゾンビになってしまい人を襲いだすんだもの。もう一人ゾンビになったフランクは迷惑を掛けまいとして自ら焼却炉に入るし(でもその煙がまた…)その時指輪にキスしながら入るのがいい。
狭いエリアのため世界滅亡の緊迫感はないが、ラストは秀逸。核ミサイルを撃ち込んで一掃したと思い込む将軍と裏腹に、観客はラスト以降これからもっと大惨事になって行くんだろうと想像する。

しかし、本作のゾンビは本家のゾンビとはかなり異なる。ゾンビのくせに思いっきり走るし、頭打っても死なないし、挙句に無線を使って人をよこせとしゃべりまくり。そりゃないでしょ!と突っ込みまくりだがこの映画はこういうものなのだ。なるほど「28日後」や「新版ドーン…」の走るゾンビはバタリアンが元なのか。



最近ダン・オバノンの名を聞かないが、優れたシナリオが多いのでまた良作をみせてほしい。DVDではダンの知的なお顔が拝見できます。

そしてなにやら、バタリアン4&5が制作中(トビー・フーパー監督とか)との噂。ホラーブーム再燃?『ランド・オブ…』と合わせて楽しみ・・・

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| 洋画−ハ行 | 00:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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